第1回の金夜に集った詩・ひと・珈琲。
●はじめに
1982年4月10日愛媛県で誕生した高橋久美子と、1982年5月19日東京都で誕生した綾部健司。おおよそ800kmを隔てた場所で生まれたふたりが、ここ中目黒ONIBUS COFFEEで落ち合うことになります。
地球上では約1/100歳が、けたたましい生活音を立てながら、それぞれの棲家で寝泊りをしながら、目に見えない「社会」とくに日本ではアルゴリズムに導かれた快適な共同生活をしています。
詩は本芽の主観と、養分の客観でできています。表現の道具として言葉を使い、主題に対峙します。高橋・綾部のふたりが、このぼやけた「社会」の仕組みがどう成り立ち、そこで人がどのように活躍しているのか、1982年生まれの断層を詩というルーペを用いて覗いていくのが『金夜に会いましょう』というイベントです。
この有料noteでは、開催されたイベントのまとめ、後記、さらには入選詩への詩評を新掲載いたします。
金夜にいらした方も、そうでない方も、どうぞ、末永くお付き合いください。
- 初夏の夕暮れどき、会場前を走る電車の環境音に包まれながら-
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