【脳と心】✔️果てしなき脳宇宙〜無意識と創造性〜

非常に貴重な映像で、修験道や沖縄のユタ、すなわち私の記事たちでいうところの「裏側」を観測した人々が映されています。

古い映像なので今現在の脳科学や人類学等と整合性がとれているのかは分かりませんが、これまで私の述べてきたことが多く説明されています。

•埋葬や死を悼むといった儀式的文化や、現実には存在しない幻覚等はネアンデルタール人にまで遡れる。というより、そういった創造性は旧人由来の面があり、普段はその機能は「安定化装置」によってロックがかけられている。

•修験道の数日間の断食と念仏を唱える等、過酷な業法は「安定化装置」のネジを緩めるためのもの。

•幻覚前と幻覚直後の修験者の血液を比較すると、幻覚直後は血小板のセロトニンリセプターが倍に増えており、脳細胞でも同様のことが考えられる。つまり、通常よりセロトニンを多く受け取ることができる状態となっている。セロトニンに似た構造のシロシンでは、前頭葉の視床へ送られる情報を調整する機能が途切れる。セロトニンでも同じことが起きると考えられる。このとき、外部からの情報だけでなく、内部からの情報も前頭葉にとめどなく流れてくるようになる。これが幻覚の仕組みと考える。

•内部からの情報とは精神分析学の言うところの無意識やユング心理学の言うような普遍的無意識のこと。つまり、民族や時代を超えた人類に共通する無意識の世界のこと。それは、ネアンデルタール人にも繋がっているかもしれない。そして、様々な動物や植物とさえ繋がっているかもしれない。

•沖縄のユタのカミダーリ(神障り)によって相談者は「言葉にできない」によって一種の狂乱状態となる。それは、心の内側に抑圧された「力」を解放するきっかけにもなる。

※この動画は非常に興味深いもので、共有したいものではありますが、少し冷静に見ていただきたいものでもあります。

ユングや河合隼雄氏は「個性化」つまり、こういった内的世界へと向き合うことは「自我」がしっかり確立した人生後半に行われるべきものだと考えています。動画内の修験道に挑む人々もそれまでの人生をしっかりと歩んできた人々に見える。沖縄のユタに関しては、カミダーリを文化の一部とする土台がある。自我の成長や文化的土台がない状態での「安定化装置」の解除は「表」に戻って来れない可能性がある。また、それが情勢不安や扇動と結びつくと、いわゆる無敵の人や、テロリズムにも繋がっていきかねない。

↓以下はフランス革命におけるヴェルサイユ後進。
https://amp.amebaownd.com/posts/21481963

※あくまで個性化の過程、内側への門を開くことは、自身の内側から湧き上がる想いによって行われるべきものだと思います。それを無理やり開かせようという側面が「啓蒙」や「加速主義」つまり、今のインフルエンサーたちにはあるということ。

そのことを理解した上で「急がず、しかし、休まず、己が負目のまわりを巡って」いきましょう。

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