見出し画像

【FX】景況感指標はまちまち→日銀・PCEは望み薄で大きな動きは米企業決算頼みか

みなさま今週もお疲れ様でした。

【4/17-21まとめ】


<<景況感指数の結果に右往左往>>
今週は一言でいうと一貫性のない米景況感指数の結果に振らされただけの1週間でしたね。
各市場ローソク足の規模も小さいですし、対局の流れを左右するレベルの指標もありませんでしたので細く言及はしませんが。

これでFEDは5月3日のFOMCに向けてブラックアウト期間となりました。
来週に関しても今週よりは動きそうですが、FOMCを含め材料目白押しの再来週に向けた流れを考えていくことが最重要ですね。


下記その他の材料です。
・エンパイア景気指数:上振れ
・フィリー景気指数:下振れ
・新規失業保険:上振れ
・米PMI:上振れ

<<米指標状況>>
◆住宅関連-悪化からやや持ち直し→今週住宅関連指数は下振れ
◆景況感関連-悪化→今週エンパイアは上振れ、フィリーは下振れ、PMIは上振れ
◆物価関連-減速
◆雇用関連-堅調→今週新規失業保険は上振れ

<<要点>>
○金利⬆️小幅上昇:堅調推移が続くも指標結果の影響もあり短期4.25%長期3.6%で跳ね返される

○米株⬇️小幅下落:指標結果や決算にも反応鈍く、下落というより高値圏横ばいといった様子

○原油⬇️下落:月曜に節目の85$到達後崩れ始めOPEC+減産での窓を大方埋める大陰線、5週ぶり下落

○ドル円⬆️小幅上昇:指標結果に振られ方向感なく134-135で上下に動く、2週続騰

○ドル⬆️小幅上昇:小さなレンジ内にて日替わりで上下動、小幅ながら6週ぶり上昇
○円⬇️小幅下落:主要通貨の中で中立、欧米通貨に対しては売られ資源国通貨に対しては買われた

【来週に向けて】

<<月末週+木曜金曜にイベント多数>>
今週に続き来週もメインイベントと言える重要指標はありませんが、今週と比べ重要度は高い週です。

まずはもちろん月末週であること。
ただ今月は各市場大きな動きにはなっていませんので、通常よりは警戒度をやや緩めても良いかもしれません。

次に指標関係ですが、木曜米GDPと金曜日銀会合、PCEデフレーターを横並びで注目しています。
米GDPは景気後退データへの感度が良い時期なので普段よりやや注目しています。
日銀会合は政策変更なしがメインシナリオですが、サプライズでのYCC撤廃などがあれば市場の反応は大きそうです。
PCEデフレーターは言わずもがなFEDも注目している物価指標ですね。

また来週は米企業決算がピークを迎えアップルを除くメガテックの決算もありようやく株価指数に動きが出る可能性がありますので注目です。


下記その他注目イベントです。
・水曜-豪CPI
・金曜-欧州GDP
・金曜-米雇用コスト指数

<<金利>>
○今週
堅調推移の中で指標結果や真上のレジスタンスの重さで下げる局面もあり方向感を欠きました。
長期金利は週間で3.5%ー3.65%のレンジ推移でした
大枠では3月中旬以降、短期3.7%-4.25%長期3.3%-3.6%でのレンジ推移となっていますね。

○来週
目先はレンジ上限の短期4.25%長期3.6%での攻防を注視していきます。
目先テクニカル的にはここの上抜けを狙っている動きなわけですが、ファンダ的にここを強く上抜けていく材料は乏しいと捉えています。
(FEDの利上げが5月0.25で打ち止めがコンセンサスな為)
あるとすれば来月、相当強い雇用統計orCPIで物価再上昇あたりでしょうか。

<<米株>>
○今週
ジワジワと下げ基調もローソク足の実体は非常に小さく、本当に動かなくなってきてしまいました。

FEDの利上げ終了間近ということで上目線のプレイヤーがジワジワ増えてきている印象を受けます。
これを強く否定する指標結果が出ない限りは堅調な動きが続きそうですが現水準はレジスタンスも強く身動きが取れなくなっていますね。


対局上昇トレンド入りを考える向きも出てきましたが、下落トレンドを脱した後も継続上昇していくにはインフレ再燃、企業業績悪化、リセッションなどの懸念材料をこなしていく必要がありまだまだ道のりは険しいと捉えています。


○来週
今週ほぼ動きがなかった為、テクニカル的には強いままなわけですが上昇のモメンタムは弱まっていますね。
来週は米企業決算がピークを迎える為、今週よりはボラテリティに期待が持てそうかなといったところでしょうか。

長期では早くともインフレ継続低下→米金利ターミナルレート到達までは反発上昇を挟みながら下値を探っていく下落トレンドが依然メインシナリオです。
ただ物価指標が着実に低下してきておりますので徐々に長期で上昇地合いになっていくイメージも膨らませていきます。
(リセッション懸念が本格化した場合は利上げ終了でも上値重いシナリオも)

<<原油>>
○今週
月曜に節目の85$到達後崩れ始めOPEC+減産での窓を大方埋める大陰線、5週ぶりの下落となりました。
固有のファンダは目立ったものがなく、テクニカル的な売りと弱い景況感指標に反応して下落していった印象です。

○来週
テクニカル的には85$付近から強い流れで落ちてきて、今度は77$のサポートが機能するかどうか見ていきたい状況です。

また減産決定はもちろん事実として価格上昇要因ですが、需要が増す展開になるかどうかが今後の推移を占いそうですね。
すなわち景気後退の有無と程度ということです。

景気後退にならず、需要増加+減産維持はインフレ鈍化期待にとって最悪なシナリオになりますがイメージはしておかないといけませんね。


<<為替>>
USDJPY(現状ポジションなし)
○今週
週明け早々に134円に乗せたあとはほとんどの時間を134円台で推移しましたね。
水曜と木曜に135円乗せに失敗し、金曜は133円中盤まで下落し一時は週足が陰転しましたが、米PMI上振れを材料に一気に134円中盤まで上昇しその後134.1円で引けとなりました。

○来週
ショート目線(スイング)
短期的な上昇モメンタム継続をメインシナリオに考えつつも金利水準等ファンダメンタルズの大局を考慮し行きすぎたところは売りで狙っていきます。

金曜日銀会合に向けた日銀プレー(政策変更期待からの円買い)も今回はなしがメインシナリオですので上昇圧力をしっかり見極めてエントリーを検討していきます、目安は136-137のゾーン。

上昇要因
①日米間の絶対的な金利差
②本邦輸入企業のドル買い円売り
③インフレ再上昇(コア高止まり)懸念

下落要因
①FED転換期待が高まりドル売り
②約二年間の上昇によるポジション傾きの解消
(円キャリートレード含む)
③日銀が引き締めスタート(YCC上限幅拡大)
④欧米銀行危機問題

EURUSD(現状ポジションなし)
○今週
1.09-1.1での狭いレンジ内で推移しました。
(DXYでは1.01.7-102.2)
安値切り上げ基調かつ1.1に迫る水準で引けてはいるものの、やはりファンダの材料なく先週高値(1.107付近)を更新していく動きは考えづらい状況です。

○来週
ロング目線(スイング)
このまま上昇してもファンダの材料なく先週高値(1.107付近)の更新は難しいと考えていますので様子見がメインシナリオです。

一方で米決算悪化での株価指数下落などでドル買いが強まった場合は押し目買いを検討していきます。
1.08-1.085(DXY103付近)付近まで引きつけられればリスクを限定化してエントリーができそうです、引きつけられないのであれば見送りでいいと考えています。


○他通貨
今週の主要通貨の強弱感としては
ポンド≧ユーロ≧豪ドル 
となりました。

今週は欧州通貨高、資源国通貨安でしたが大きな強弱感ではありませんでした。

来週は欧州GDP・豪CPIがありますのでユーロと豪ドルに注目です。

<<要点>>
○ドル(DXY)下目線:安値圏横ばいがメインシナリオ、一方株価指数に引っ張られて動きが出るシナリオも
○米株上目線:動きがないのでテクニカル的には強いまま、来週は重要決算が多数なのでどちらにでも動ける
〇注目イベントはFOMCと雇用統計


それでは皆様良い週末を。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?