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帛門臣昂(きぬかど おみたか)@kinukadoomitaka
2023年7月9日 03:17
ある日、小雨の降る神戸。約束まで微妙な空き時間ができて港へ出た。 海は生物を抱きながら姿を常に変えていく他界だ。その他界と真向かう時間というのは、本当の無を感じられて良い。だから少しでも時間があれば、近景も遠景も問わずに海を眺めるのが習慣になっている。それがいつからのものであったか、産まれた直後からだったような気もするし、火の玉みたいな詩人の眼窩にチラリと海の色が嵌め込まれていたのを間近に見た