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帛門臣昂(きぬかど おみたか)@kinukadoomitaka
2022年4月28日 04:17
小学校の六年間で五人の子に恋した。一人目は一年生。二人目は二年生。三人目は三年生。四人目は飛んで六年生。クラス替えのたびに私は恋に落ちた。 二人目に恋した時、一人目のことを忘れてはいなかった。それは次もまた次も続いて、結局、片思いの四股状態になった。この四人に優劣は無かった。等しく恋心を抱いていた。その状態が心底嫌だった。誰か一人に本気で恋する、ということが美徳だとなんとなく思っていたからだ。