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そもそも遠野物語に興味を持ったワケ


座敷童子や河童が出てくる民話だというのは知っていましたが、
そもそも、なぜ行ってみようと思ったか

こちらの番組を偶然見て、ショックを受けたから…
3話構成で
エピソード1は妖怪などが出てくる不思議さ
エピソード2は作者である柳田国男
エピソード3は120年前の震災
だったのですが、
このエピソード3なんです!

120年前にも2011年のような震災があり
主人公は奥さんを亡くした男

ある日海岸を歩いていると、亡くなった奥さんが
同じく震災で亡くなった元カレと歩いていた
そしてそのまま消えていってしまった
というストーリー

こちらにも詳しく書かれています



え、亡くなったらそんな感じなの?
冷たいじゃないか、と思ったのですが…

遠野物語は全て実在の人物のストーリーなのです
この男も実在の方
今も子孫が遠野で暮らしていました

この番組ではその子孫に会いに行くのです
奇しくも子孫の方も震災でお母さんを亡くし、先祖と同じく家族を亡くすという経験をしていました

この方の経験を通した、このストーリーの解釈がもう…
(以下、私の覚えている限りですが)

なぜ母を亡くさなきゃならないのかと、納得いかない日々でした
それがある日、母が夢に出てきた
朝ごはんを作り、みんな朝だよ、といういつもの光景で、
なぜかその夢を見てから現実を受け入れられるようになった、これで前へ進めるなと
先祖もきっとそうだったんじゃないかと思う
奥さんが亡くなったことを受け入れ前に進む為に彼自身が見たかった光景
亡くなった人が会い来たというよりは、彼が自分の為に見たい光景だったのではないか
一人であの世へ行くのは寂しいだろうから昔好きだった人と一緒なら、と思ったのではないか
先祖は優しい人だったのでしょうね

と。

本の文章を読むだけでは気づけなかった
深い深い人を思う気持ちが込められていたのだな、と
不思議とすっと腑に落ちる、きっとそうに違いないと思える解釈でした


ここまで印象が変わるストーリー
目に見えるものだけ見ていては分からない
そんな物語でした




まあ、実際遠野へ行ってみて不思議な雰囲気にびっくりだけして帰ってきた私ですが…
エピソード1の私ですが…
気付く事に気付けたら世界は違って見えるでしょうね

本も読みましたが、山から何かがやって来て連れ去られたりする話が大半
怖い話が大半
なかなか気付けないなと思いましたが…難しい…



(は!テレビ見ただけじゃん)





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