8/28「正しく十干の性情を知る」⑩ 癸水-目に見えない存在が徐々に存在感を増していく
昨日の続きです。
十干の性情の捉え方について説明している続きです。
今回の一連の説明においては、
必ずしも「十干」の説明ではなく、
「十干の性情」が、何をもってそのように捉えることができるのか?
…という「捉え方」のほうに軸足を置きながら説明してまいりました。
十干の性情というと、
甲木であれば「直」、乙木であれば「柔」、
丙火であれば「明暖」、丁火であれば「孤明」、
戊土であれば「不動」、己土であれば「広平」、
庚金であれば「鋭剛」、辛金であれば「柔鋭」、
壬水であれば「流動」、癸水であれば「暗流」、
…と、その性情を象徴するワードをもって捉える、基本の段階で学びますが、
命式における十干1字、十二支1字が、多義的であることからも分かるように、
十干というのは、その性情を象徴するワードの先に、実に多義的な意味や作用を含んでおり、
一連の内容をとおして、その多義性をどう掘り下げていくか?
…というその「捉え方」についてご説明してまいりました。
ポイントは「古代人であったとすれば」という視点で、
現代の感覚、現代の価値観に基づく先入観を排除することにより、十干の性情の正しい捉え方が可能となります。
本日は「癸水の捉え方」について説明しますが、
昨日の「壬水の捉え方」において、水性という五行の本質について説明しており、その内容と一緒にご覧いただくほうが理解しやすい内容となります。
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