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Photo by
kiyofico
【ソーシャルワーク】「あんのこと」を観て
・これが実話をもとに作られた映画であること
・河合優実さんの名演
・人との出会いによって、
状況が好転することもあれば、
何らかのきっかけで簡単にもとに
戻ってしまう危うさ
・コロナ渦が奪った多くのこと
をソーシャルワーカーとして
感じた映画でした。
香川杏、21歳。シャブ中でウリの常習犯。ホステスの母親と足の悪い祖母と、3人で暮らしている。子どもの頃から、酔った母親に殴られて育った。小4から不登校。初めて体を売ったのは12歳で相手は母親の紹介だった。希望はおろか絶望すら知らず、ただ繰り返される毎日。そんな薄暗闇の世界が、ある出会いをきっかけに少しずつ変わり始める。だが、やっと繋がった細い糸も突然のコロナ禍に断ち切られてしまい──。
母親からの暴力。
そんな状況から逃げ出したいが、
足の悪い祖母を放っておくわけにはいかない。
家族を支えないといけない。
祖母を支えていかなければいけない。
そんな状況からなかなか逃れられない。
でも、ある人との出会いで状況は一転する。
「これからどう生きていきたいか」
ようやく”自分”のことを考えられるように
なっていく。
しかし、それをも奪っていく。
”人”との別れ
コロナ渦による”居場所”の喪失
これは遠い映画の話ではなく、
ソーシャルワーカーとして実践している
私の身近で起こっているリアルである。
このような潜在的な課題を抱えている
家庭は無数にある。
それを強く感じた。
”環境の変化”による影響
その恐ろしさを改めて感じ、
いち支援者としての責任を改めて
感じるきっかけにもなった。
拙い文章であったが、
とにかく言いたいことは、
ぜひ観てほしい。
かなり難しい役柄であるが、
河合優実さんの演技がとにかく素晴らしい。
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