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詠金魚
2019年6月11日 11:53
それのはじめては鈍色だった。あくる日の雨には青ざめ、つぎは朱となった。奇妙に鳴くそれをジョアンナと呼ぶ。ジョアンナは、いつもひとりだった。烏はつがいで生きるという定義を彼は捨てた。相棒は、よなよな。みてのとおりの猫。 ジョアンナの尾羽とおなじ緑の目をもつ。彼らは共同で狩りをする。順応しない人間とは違う生物。