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【映画批評】#43「はたらく細胞」 年の瀬映画として万人におススメ

人間の体内の細胞たちを擬人化した斬新な設定で話題を集め、ある人間親子の体内世界ではたらく細胞たちの活躍と、その親子を中心とする人間世界のドラマを並行して描いた「はたらく細胞」を徹底批評!
何の気なしに観に行って、何の気なしに楽しめばいい娯楽作。なので、批評は薄口です。加藤清史郎くんのヤン毛の長さが気になってしょうがない!!


鑑賞メモ

タイトル
 はたらく細胞(109分)

鑑賞日
 12月13日(金)18:20
映画館
 あべのアポロシネマ(天王寺)
鑑賞料金
 1,300円(平日会員価格)
事前準備
 特になし
体調
 仕事後、やや疲れ


点数(100点満点)& X短評

70点


あらすじ

人間の体内の細胞、その数なんと37兆個。
酸素を運ぶ赤血球、細菌と戦う白血球、そのほか無数の細胞たちが、
あなたの健康と命を守るために日夜全力ではたらいているのだ。
高校生・漆崎日胡うるしざきにこ(芦田愛菜)は、父親の茂しげる(阿部サダヲ)と二人暮らし。
まじめな性格で健康的な生活習慣の日胡の体内の細胞たちは、いつも楽しくはたらいている。
一方、不規則不摂生に日々を過ごす茂の体内では、ブラックな労働環境に疲れ果てた細胞たちがいつも文句を言っている。
親子でも体の中はえらい違いだった。仲良し親子のにぎやかな日常。
しかし、その体内への侵入を狙う病原体たちが動き始める…。
漆崎親子の未来をかけた、細胞たちの「体内史上最大の戦い」が幕を開ける!?

「はたらく細胞」公式HPより引用

ネタバレあり感想&考察

気楽に楽しめる娯楽作
目の付け所だけで勝ち筋がある

結構楽しめました。
点数はこんなもんですけど、娯楽作として十分な水準かなと。人体を構成する細胞を擬人化した世界を描くという目の付け所で勝ち筋があった。
いかんせん、漫画アニメに興味なさすぎて原作は全く知らず。

「笑って泣けてタメになる」というキャッチコピーだけど、まあ泣くほどの映画ではない(断言)。そこらへんの演出は軽いんで、そこは誇大広告だと思う。ツッコむとしたらそれぐらいで、あとは一定よくできてるし、年の瀬に観るにはもってこいの映画で間違いない。タメになる部分がメインかつ、そこがちゃんとマジメに作られているから全然良い。

だから、あんまり言うことないんよね。笑
劇場はちょっと感動してる雰囲気も感じたけど、#40「正体」みたいに怒りは全く起きなかったし、水を差したいとは思わない。その程度に好きな映画ではある。

国籍も人種も関係ない、全人類に通用する題材なので、今後はこのまま世界展開できるし、だからこそのワーナー配給ってことなのかな。個人的には、よりアップデートしたハリウッドリメイク版が早く観たいといったタイプの映画。しっかりおカネをかけて、より豪華に派手に作られたモノを観たくなった。

本作も国産の割にはロケ地をうまく選定して安っぽくなく作れているし、アクションも気合いが入っている。東映が絡んでると思うんだけど、調べても連関が確認できていないのでそこはわからないが、ロケ地とかアクションの感じからおそらく関わっていると思う。
特撮でおなじみの例の採石場とか、新横浜のラーメン施設とか、和歌山のマリーナシティとか相当いろいろなところで撮影してるっぽくて、そういう意味でおカネがかかってる。大体こういうの限定してまとめて撮り切ってしまいたくなる中、かなりチカラを入れているのが伝わる。

これは回収をメインとした収支を重視するテレビ局製作では絶対にできなかった判断だと思うので、本当に良かった。

ワーナー万歳!!!

新規追加、人間パートの是非に決着!
演技で黙らせる芦田さんに軍配!

芦田愛菜と阿部サダヲがメインの人間パートは原作ではない描写だったと知って驚いた。この描写なかったらなかったで問題なく観ることはできそうだけど、2時間で理解を深めて、となると難しかったはずなので、この判断は正解だったと思う。

難病モノにされたのがどうかという向きもわからないではないけど、放射線治療による細胞の死滅?の描写はあっさりしているからこそ、結構エグくて好感を持った。細胞という、本来意思を持っていないものに感情を持たせることを主題とした題材なので、そういう前提ではあるものの、とはいえ意思なく機能するものが細胞でもあるという置き去りになりそうな視点をバシッと捕まえに行く姿勢も感じられたのが良かった。自分にとってはパッと見の印象に反して、キライになる要素はほぼ感じなかった。
難病モノにした意味を強く感じられたのが、良かった。

あとは芦田愛菜の演技力ですよ!!
これ観るだけでも十分に価値があるぐらい、圧巻の演技だった。泣くほどの映画ではないと断言しておきながら、芦田愛菜の演技だけは本当に「スゴッ!!!!」としか言いようのない演技で、ちょっと泣くのを堪えたのは正直に書いておく。あれはスゴかった。

芦田さんのスゴさにただただ感服

そして子役時代、同時期に活躍した加藤清史郎くんとの並びは彼らが小さい時から知っている身としては、かなりエモい並びだった。
体内の話がメインなので、人間パートが薄口なのは当然だが、それにしてももうちょい脚本頑張れよとは思うぐらいの薄さではあるものの、芦田さん一人にしっかり手のひら返されたという意味でスゴイもの観たな、という気持ちにさせられた。

これだけでも一見の価値あり!
細胞たちの話は、他の人がやってくれるだろうからそちらにお任せします。

普通におススメです!!


まとめ

今年の年の瀬映画はこれでいいんじゃないでしょうか?
誰にでもすすめやすいってのは良い映画です。正直言うと結構ボーっと観てたので、どうでもいいことばかり考えていたのも事実でして…。

わが深田、最高の仕上がり

肝細胞役の深田恭子が富豪刑事みたいでカワイイ!!!とか、ラスボスのFukaseさんを途中までヘッドライト町田だと思ってたとか、加藤清史郎くんの髪型ヤン毛長ない?とか、小沢真珠や!牡丹と薔薇!!とか、どうでもいいことばっかり考えてました。笑
こんなどうでもいいことばっかり考えてて、わかるように作られてるんで、そういう視点でもよくできているんだと思います。

しっかし、アホだなこいつ笑


最後に

松本若菜さん存じ上げなかったですけど、めちゃくちゃ美女ですね。メモ

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