
脳卒中後、多裂筋に介入する場面って多いけど本当に必要なの?
皆さん、こんにちは。理学療法士のきんたろーです。
本日も、臨床に活きる神経系の知見をシェアしていきたいと思います。
本題に入る前にお知らせです。
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僕は現在、自費リハビリ施設の経営とリハビリテーション養成校の非常勤講師をしており、近年は主にInstagramとブログを中心にリハビリテーションに役立つ知識(痛み系・神経系・思考系)の発信を行っております。
明日の臨床に役立つ知見をゆるっとお伝えしておりますので、良ければフォローをお願いします(^^)
また、昨年よりパラごり君が運営している神経系に特化したオンラインサロン『はじまりのまち』にも参画させていただき、脳卒中をはじめとする神経疾患に対するリハビリテーションから慢性疼痛の神経科学まで最新知見をシェアしています。


『はじまりのまち』では毎月セミナーも開催しており、今月(28日20時~)は…
【運動に必要な神経メカニズム〜後編〜】というテーマで、ヒトの運動制御に必要な神経科学的な側面を丁寧に解説して行きます。
これから、神経系を深く勉強して行きたいと考えている方にとって入り口となる、とっても大切な部分になりますのでご興味ある方はぜひご参加ください。

それでは、今日の本題に入っていこうと思います。
※本記事は2022年2月に『はじまりのまち』にて投稿した内容です。
脳卒中後、多裂筋に介入する場面って多いけど本当に必要なの?
脳卒中後のリハビリテーションにおいて、『多裂筋』に対する介入の必要性は多くのセミナーや参考書で唱えられていると思います。(見たことありませんか?)
理由としては、「多裂筋が正常な体幹の運動機能に一役買っているからである」というものが多く、だからこそ多くのHow to系セミナーで多裂筋に対する介入が教授されているのだと思います。
しかし一方で、多裂筋に対する介入云々の前に一つ抑えておかなければならない事実があるなぁとも個人的に思っていて、それが…
「そもそも脳卒中患者さんの多くって多裂筋使えてないの?」
という問いです。
なんとなく、「脳卒中になる=多裂筋が使えていないんだ」と、この2つのファクトが暗黙知のままイコールで結ばれている感じがしますが、実際にこれが事実なのかはきちんと検証してみる必要があると僕は思ってます。
そこで、本記事では…
・脳卒中後に生じる多裂筋の状態を科学的に証明し理解する。
・その上で、脳卒中後に多裂筋への介入が必要なのかを吟味する。
この2つ視点から脳卒中後のリハビリテーションを考えていきたいと思います。
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