腰椎椎間板ヘルニアの病態理解と評価アプローチ
椎間板の機能解剖学椎間板の解剖
椎間板は、中心部の髄核と周辺を囲む繊維輪の2つの要素から構成されます。椎間板の上端と下端にはそれぞれ、脊椎端板と呼ばれる椎体と椎間板を隔てる軟骨層が存在します(図1)。
椎間板の主な機能は、椎体間の動きを生み出し、椎体間に負荷を伝えることです。
図1 椎間板の構造
1)より画像引用一部改変
髄核は、圧迫を受けて風船のように変形し、あらゆる方向に圧力を伝えます。繊維輪とともに体重支持に寄与します。
繊維輪は、10〜20枚のコラーゲン繊維