素材の味をそのまま楽しめない

食事という行為が好きです。
 
良く私はこう公言しています。

自分は美味い飯を食う為と遊ぶ為だけに仕事をしてお金を得ている、と。

家もあるし扶養する相手もいないしやりたくもない労働という行為を続けているモチベーションとしては自分が好きな事をモチベーションとするしかない。
その一番大きなモチベーションとして私は美味い飯を食うという事を掲げているのです。

今でこそBMI正常値ギリギリを保っていますが、つい数年前までは95kgオーバーでした。170cm無いのに。
まあ常に好き放題ドカ食いしてればそうなるよねという位には食事が好きなのです。

この美味い飯を食う。何か美味しんぼみたいな至高のとか究極なとかそんなに崇高なものではないので、B級グルメも普通に食べるしインスタント食品も嫌いじゃないし高級な料理も色々と食べてきました。

でもそんな中、何となく納得いかないフレーズがあります。

"素材の味をそのまま楽しんでください"

このフレーズ。
良くシェフのこだわりとか色々うんちくの書いてあるような店で見かけるサラダとか野菜スティックとか出してくるタイプの店。

いやまあ確かにね?
その野菜とか肉とか魚とかがね、めちゃくちゃ新鮮で厳選を重ねに重ねて本当に美味しいものを仕入れました、ってのはわかるのよ。
それ自体も労力は重くかかってるし今までの経験とかそういうものがあるのもわかるのよ。でもね?

納得がいかないのよこれ。

私は何にお金を出して食事に来ているかというとその店の料理人の考えと調理技術に価値を感じてお金を出している。
そんな中で繰り出される"素材の味をそのまま楽しんでください"

いや、素材の味をそのまま楽しむならその名産地の野菜とか仕入れて自分で切って食うわ!ってなるのよ。

ドレッシングとかディップソースとかにこだわりがあってこれを合わせて食べるとめちゃくちゃ美味いんすよ、ってやつならまだ許せる。

それすら無い。そのまま食わせてくるか塩だけかけるか。
家で食うのよそれは。それだけならむしろ家で食わせてくれ。材料取り寄せて適当に用意して食うから。  

そういう店に遭遇するともうそのあと楽しめなくなってくる。もうなんか早めに切り上げて吉野家でも行くか…?っていう思考に切り替わってしまって本当にダメ。

人によっては確実にどうでもよいどころか面倒臭い思考をしているのは重々承知しているのですが、食事というのは自分の中でこだわりをもって挑まないとならないので周りはこういう人もいる程度に見てくれれば良いです。
ただ、私はこういう考えなんです。

素材の味はそのまま楽しめない。
調理してくれ。

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