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アトピーなどのアレルギー体質のお子さんにまず使いたい漢方ー黄耆建中湯ー
こんにちは😃
いつも見ていただき本当にありがとうございます。
今回はアレルギー体質のお子さんによく使う漢方薬のお話をしようと思います。
1.アレルギー体質ですか❓
唐突ですが、アレルギーのお子さんて多いですよね。
薬局でもアトピー、喘息、アレルギー性鼻炎、などなど様々な幼児、小児のお子さんがいらっしゃいます。
先日、私の姪が高熱の後、咳が止まらなくなったり、元気が無いとの相談を受けました。
よくよく見てみると、肌は乾燥傾向があり、食事の量が少なく、明らかに元気がありません。
こういう時は黄耆建中湯ですね!
2.黄耆建中湯について
黄耆建中湯の配合生薬は
黄耆
桂皮
芍薬
甘草
大棗
生姜
膠飴
となっています。
配合的には
桂枝加芍薬湯+膠飴+黄耆=小建中湯+黄耆
となっています。
効能効果(ツムラ98)を見ると
身体虚弱で疲労しやすいものの次の諸症状
病弱体質、病後の衰弱、ねあせ
となっており、一見つかみどころがありません。
しかし方意を見ると
小建中湯+黄耆となっており
小建中湯症の者が、汗をかきやすくなったりして、より虚した状態になっているのがわかります。
小建中湯は虚弱児童の体質改善、ヘルニア、胃腸炎、気管支炎などの体質改善に使われますが、黄耆を加えることによりアトピー性皮膚炎などのアレルギー症状にも効き目がでやすくなります。
体力を補いながら、アレルギーを改善する薬剤で長く体質改善として服用していただきたいです。
また、小児に使いやすい点として、膠飴(エキス剤では粉末飴)を含んでいる為、とても甘くて飲みやすいところがあげられます。
エキス剤でも服用される際はお湯で溶かして、人肌ぐらいに冷ましてからお飲みいただくとお子さんが喜ばれることが多いです。
3.黄耆建中湯服用の際の注意点
黄耆建中湯は副作用の心配は殆どありませんが、甘草を含んでいるので、偽アルドステロン症状(低カリウム)などがまれに出ることがあります。
また以前アトピーの方に黄耆建中湯をオススメしたのですが1ヶ月しても全く効果がないと言われました。
よくよくお話しを聞いたところ、朝食を抜かすなど、食生活に偏りががあったため、脂質や糖質を少なめにして、野菜やタンパク質をとり、不足する栄養素(亜鉛、ビタミンB群、ビタミンC)などをサプリメントで取るよう指導したところ改善した例がありました。
漢方の効果を出すには、食事を中心とした栄養素が必要です。
特にアトピーなどのアレルギーの場合は、必要な食事栄養素をとりながら、アレルギーの原因となる物質を避けるようにしましょう❗️
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