愛を込めて花束を 3月8日は国際女性デー
今日は「国際女性の日」。世界中で記念行事が開かれ、女性がこれまで達成してきた成果を確認し、女性の平等な社会参加を呼びかける日であり、女性にミモザの花を贈る日です。
「国際女性の日」は、北米およびヨーロッパで20世紀初めに現れた労働運動に端を発し、国際婦人年に当たる1975年に国連が3月8日を「国際女性の日」と定めました。
詳細は→国連広報センター「国際女性の日(3月8日)制定に至る歴史とは」
日本における女性の社会参加といえば世界経済フォーラム(WEF)が昨年発表した2017年版「ジェンダー・ギャップ指数(Gender Gap Index:GGI)」で、日本が対象となった世界144カ国中114位、昨年の111位から更に3つ下がったというニュースが話題になったように、国際的に見ても非常に遅れている分野と言われ、早急に取り組むべき喫緊の課題として近年は注目されています。
さて、今年、日本において目立った「国際女性の日」の活動としては一般社団法人ウーマンイノベーションが展開している「HAPPY WOMAN FESTA」が挙げられます。
2015年に設立の組織で、このFESTAは昨年からという新しい取り組みのようですが、昨年渋谷ヒカリエで一回目を行って、2年目の今年すでに東京2会場(渋谷・恵比寿)、大阪・愛知・宮城での同時開催と規模を拡大、2025年度までに47都道府県での展開を目標にHAPPY WOMANネットワーク拡大を目指しているそうです。きっと年を重ねるごとに規模が拡大していくでしょう。
新しい取り組みが注目される一方、女性問題に取り組む団体としては超老舗の「ジョイセフ」は外せません。日本生まれの国際協力NGOで、なんと今年設立50周年!!前述のHAPPY WOMAN FESTAも後援として参加されています。
ジョイセフ(公益財団法人)は、女性のいのちと健康を守るために活動している日本生まれの国際協力NGOです。
戦後の日本が実践してきた家族計画・母子保健の分野での経験やノウハウを途上国に移転してほしいという国際的な要望を受け、1968年に設立されました。
国連、国際機関、現地NGOや地域住民と連携し、アジアやアフリカで、保健分野の人材養成、物資支援、プロジェクトを通して生活向上等の支援を行っています。(ジョイセフHPより)
ジョイセフでは3月2日から8日までの一週間をジョイセフ国際女性デーウィークとして様々な取り組みをされていますが、注目は今年3回目を迎えた「WHITE RIBBON RUN」。3月3日、4日にお台場のメイン会場の他、全国35 拠点で実施され、個人参加の「誰でもどこでもバーチャルラン」を含め、国内の参加者は、2,600名に達し、昨年より 1,000 人以上増えたそうです 。
そしてもう1団体、女性問題に取り組む組織として有名なのは「Because I am a Girl」の広告でお馴染みの「PLAN International」です。私のブラウザ上は国際協力NGOをよく検索するためか、PLANの広告がたくさん出てきてます。こちらは特にイベントなどは開催せずにメッセージのみ発信されています。「国際女性デーによせて~女の子からのメッセージ~」
女性、あるいはジェンダーの問題は日本に限らず世界中に厳然と存在しています。「ジェンダー」は国連が2030年に向けて定めた持続可能な開発目標「SDGs」の17の目標の一つとして、世界が共通して取り組むべき課題として位置付けられています。
国際女性の日、ジェンダーを一つの切り口として、国内の問題をきっかけにしつつ世界の問題にも視野を広げてみてはいかがでしょう。
ちなみに難病育児をしている身からすると、日本における男性の育児参加の低さの話題が気になりますが、いざ育児に携わろうとすると育児サポートはまだまだママ目線が中心な事が多く、オムツを替える台のほとんどが女性トイレに設置されていたり(最近は男性トイレでもたまに見かけるようになりましたが)、子育て支援センターの中には男性の参加を想定してないところがあったり(授乳スペースに目隠しがないなど)、男性側の考え方や姿勢だけでなく社会の受け入れ態勢としてもまだ男性が育児をしづらい状況だと実感することが多々あります。
女性の問題は男性の問題と表裏一体です。女性問題を考えることは男性の問題を考えるきっかけにもなるでしょう。そしてもちろんこの2択に含まれない多様な性のあり方についても考えを巡らせる機会になるといいですね。
ちょっと話を広げすぎかもしれませんが。
もしサポートいただけたらファンドレイザーとしてのスキルアップに活用させていただきます。