児童館の現状とこれからについて考えてみた
こんばんは。投稿も20回目を越したので、そろそろカウントはやめにして、50回あたりで突然節目の投稿を出せたらいいなと思います。
育休中の暮らしの中で、経験談や気づき、感じたことを忘れないようここに書き留めています。
初めてお読みになられた方、まずはプロフィールをご覧いただければと思います。
育休中は、行政サービスをたくさん使うこと、育児を通じた人との出会いを増やすこと、を心がけて生活しました。
コロナ禍の影響で、中止や延期、平常時と違う運営であったりと、思うように施設を使うことが出来ないことが多くありましたが、それでもコロナが落ち着いた時期を見計らい、施設やサービスを活用できたものがあったので、これから少しづつご紹介していければと。まずは児童館について。
児童館の現在ともっと使われ方が変わればいいなという話
神戸市では「児童館」という、主に子供の遊び場、子育て支援、学童保育などを目的とした施設があります。同様の機能を有する施設は他都市でもあると思いますが、行政財産として市がかなりの数を保有し、運営している政令市はあまりないと思います。(指定管理者制度により、社会福祉法人等により運営されています。)
コロナ禍では、実際に学童保育が主に機能し、子供の遊び場、子育て支援はかなり制限した形の運営形態になっていたと感じます。
児童館の利用対象は、0歳から18歳まで。高校生も利用できる施設です。実際の利用は、小学生の自由来館がメインで、後は未就学児の子育て支援で、月ごとのカレンダーづくりや親子体操などのプログラムが行われ、3歳未満の親子が次いで多いのかなと。
私は、小学生の学童保育や自由来館が無い時間帯で、親子が自由にあそべる「〇〇ひろば」の時間に利用していました。AM9:30~12:00まで。ただし、コロナ禍の下では、9:30~10:30、11:00~12:00の2部制でした。
利用できる時間が1時間だったので、長男が空間に慣れ、お友達とも少し触れあって遊び始めるともうお片付けの時間になってしまい、不完全燃焼だったことが多かったと思います。けれど、安心して遊べる場所が少ない時期に、児童館は遊び場親子難民の一つの拠り所であったと思います。利用制限が上限10組のなか、毎回概ね5~10組の親子の利用があったように思います。クリスマスには、子供の手でスタンプを押して、トナカイとツリーを飾るカレンダー作りなど、館に応じて楽しいプログラムを実施しており、未就学児を持つ親が利用するには、ほど良い施設になっているのかなぁと感じます。
一方、施設の外観が少し硬い印象を受けますので、(行政施設っぽい)、初めて利用するまでにハードルが少し有るかもしれません。自分が小学生の時は気にならなかったドアですが、安全に配慮してなのか、体育館にあるような重厚な作りであり、ガラスで中は見えるのですが、何となく入りにくい印象もあるのではないかと思ったり。
行政が持ちづづける以上、もっと明るくオープンな印象に変えると共に、目的や利用形態に変えていく責任があると思います。
未就学児及びその親にとって、今以上に多様なサービスを受けられる施設として、例えば子育てサークルと連携したプログラムを実施することで、児童館が開かれた場となり、小さいときに利用した子供たちは児童館で遊びだすようになるのではないかなと。現在している児童館の外との連携は、主任児童委員さんが月に1度程度来て、相談の場を設けている程度かなと。
神戸市では、小学校区単位に地域福祉センターという「ふれあいのまちづくり協議会」という地域団体の活動拠点があり、施設での福祉プログラムの一つして、子育て事業があり、子育てサークルさんが活動している事例が多くあります。そこには、行政からの補助金も入っています。
地域福祉センターを拠点として活動することで、地域ネットワークと子育てサークルが連動し、地域の憩いの場として機能することが好循環だと思いますが、地域福祉センターについて、若い世代が開けた印象を持っているとは感じません。そこで開催されている子育てサークルはどうなのか、今年いけなかった為実際はわかりませんが、周囲のママから地域福祉センターとそこで行われている子育てサークルの話題が出たことはなかったです。子育ては選べる選択肢を多く作ることが、多様な家庭に寄り添う支援の形であると考えます。
あらゆる地域おいて、地域福祉センター以外の子育てサークルの活動場所が展開される後押しとして、児童館がうまく使われるようになれば良いと思います。
学びの場も提供出来たらいいな
児童館の主たる機能の1つとして、学童保育(放課後児童クラブ)があります。保護者が働いている家庭の児童(小1~小6)を、主に平日、土曜日や学校休業日に預かり保育を実施しています。
(ちなみに、学童保育コーナーを小学校の中に設けている例も多くある。今あるリソースを活かすため、小学校敷地内に学童保育コーナーを建設、または教室を改築し設置する事例がある。さらに余談だが、小学校は教育委員会、学童保育コーナーはこども家庭局である。。。上手くコミュニケーションを取って互いに歩み寄り、子供達のために常に最適解に向けて建設的に議論してほしいと思う。)
現在は、学童施設では宿題の実施状況のチェック程度を指導員が見てくださると聞いていましたが、もうちょっとお勉強の内容もみてくれたら嬉しいなと前から思っていました。
令和3年度からは神戸市でも195施設のうち100施設の児童館で、学習支援の実施が始まるそうである。前向きな話でありがたいが、支援の内容が、見守り程度ならば、もう少し踏み込んで学習指導までしてくれると嬉しい。
地域のママさん方の活躍の場として、保育系の資格が無くとも、経験を活かした児童館での子供の学びを提供できるママさんも結構いる。書道とか、イラストとか。特定スキルが無くとも、ママ自身の仕事の経験談を話すことで、子供が将来を考えるきっかけにつながる学びを提供出来る力を持っていると思う。
色々な児童館の使われ方について、もっと議論の場があってもいいな。
子育ての核は地域コミュニティにある
令和3年度の市の予算には、地域福祉センターでの学習支援やこども食堂などの居場所づくりを契機とし、多様なコミュニティ形成を目指すなど、現有リソースを使って、市域の中で取りこぼしのないよう、網目を細かく、あらゆる子育て世帯への支援策を施策として打ち出している。
実際の地域で、ふれまちさんを中心とした、地域福祉センターや子育てサークルなど、実際の活動がどの程度の割合の市民に浸透しているのかを確認し、支援策のターゲット層のどの程度の割合が利用するのか、その辺りは疑問が残るところである。市域の小学校区毎に異なる課題であると思うが、その地域の特色を良く知っているふれまちさんに、居場所づくり等を委ねていくのが最善という考え方も出来る。
いずれにせよ、子育て支援、学習支援、子供の居場所づくり支援など、地域コミュニティの土壌が豊かな地域では、あらゆる市の施策が打ちやすいのは事実であり、各具体な施策を展開しつつも、地域コミュニティの醸成支援は最も大切な市の事業の一つではないかと考える。
児童館の現有の機能、地域コミュニティの形など、各地域に特色ある素地があると思うので、それをうまく生かすことを考えて、これからの市の事業を考えられるようになりたいなと。
明日から幼稚園だー。明日くらい、桜の開花が見れるといいな♪