美しい距離
美しい距離 山崎ナオコーラ
ネタバレや個人的意見が含まれています。ご了承の上ご覧ください。
最近スキが増えていて嬉しいです。読書感想文のハッシュタグにより目に入る機会が増えているのでしょうかね。継続は力なり。普通のこと言ってしまいました。これからも続けていけたらと思います・・・。
こちらの本を読んだきっかけは数年前の雨トーークの読書芸人でオードリーの若林さんがおすすめした本です。そうなんですよ、若林さんめっちゃ好きなんです。好きというより最近は救われる存在です。その話もいずれは。。あと余談ですが、スマホで打つ時は分からなかったですが、パソコンのローマ字打ちだと「若林」がほぼ母音なので左の小指せわしないですね(笑)
作者は女性の方なのかなと調べてみたら、性別非公開。もう、たまらなく好き。急に他の作品も見たくなったので、今後の参考に。
妻がガンで戦う闘病生活の話でそこで関わる人たちの言動行動を、夫の主人公がこれは違うや違和感などを表現する作品。
私の語彙力では完結に言うのであればこれが今のところ限界ですね。
本の読み方を変えて今回は胸打つポイントを付箋いわゆるポストイット(いりますかこれ)してみたので少しテイストが変わると思います。
妻が闘病生活をしている中で経営していたサンドイッチ屋さんの仕事仲間と面会します。本人としては仕事仲間にも会いたい、仕事のことも考えたい。今はゆっくり休んで仕事のこと考えずに家族といる時間を長くもった方がいいと言われる。ここにズレが生じていて、闘病生活=家族ではないということ。むしろ健康の時は社会のつながりもあったはず。健康=家族+仕事だったものが病気=家族>仕事という方程式に変化してしまった。
ここに関しては気づかされました。たしかになぜ病気といえば家族オンリーなんだろうと。今まで生活している中で仕事の関わりも多くその中で自分を形成されたはずなのに、急に外されてしまう。仕事のことを考えないことがその人にとっては苦痛に感じるかもしれないということを。
認定調査員と病院の先生の発言。夫の発言や意思に相反する言葉や回答を投げかけてくる。このことについて、過去の実績や本人が言われてきたからこそ守りに入って発言してしまう。というのに触れていて、確かに自分の経験からあなたのこうだよね、と統計の8割にいれてしまう。でもその人が違う考えだったら。そうゆう部分には直面することが多々あるので言葉を気を付けたとしても考え方を変化とういよりは柔軟させないといけないことだろう。
死に関してみんな興味を持ち、ずけずけとこちらの心情も関係なく踏み込んでいく、余命〇〇、病名。たしかに知らなくてもいい内容。病気に勝とうという表現。病気と闘うことが美学みたいになってむしろ勝ち負けでもない。ななめから見ないと分からないことだなと思いました。
最後らへんで「遠くにいる人のことも、心で近くに感じればいい」という内容で主人公の夫は別に遠くで感じてもいいのではないかと見解。たしかに遠くても変わる訳ない。
この本につきましては考え方の角度を改めて感じられたなと思いました。私自身決めつけはあまりしたくなく、本人の考えに添いたいタイプなので(だからこそずるい、猫かぶりとも言われる)意見として参考になりました。
感銘ふせん 6枚
個人的評価 ★★★★★
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