今週のkinologue【1/22-28】
早くも梅が咲いた今週は「締める」日々。先ずは「婦人之友」連載第2回を無事校了。今回は2本取り上げたが、そのうちの1本に「物言い」がついて書き直しになったら困るなぁと思っていたが、事なきを得た。隔月とはいえ、あっという間に締め切りがやってくるので、次の映画も考えておかねば。そして、今年度の非常勤授業が終了。ワークショップなので基本は出席重視だが、期末レポートも確認して今月中に成績を提出せねば。今年度は人数的にはちょうど良かったが、内容は毎年反省しかない。それから、今週は先月丸々サボっていたインタビュー調査を再開すると同時に、自分もインタビューを受けた。ありがたいことに5年に1回くらいの頻度で、インタビューをしてくれる人がいる。今の自分を言語化することで先のことを考える機会になるし、記事が残ると数年後に振り返ることもできる。
今週24日にオスカーのノミネート発表があったが、波紋を呼んだのが『バービー』の監督グレタ・ガーウィックと主演・プロデューサーのマーゴット・ロビーがそれぞれのノミネーションから外れたこと。me too運動以来、白人男性至上主義から多様性重視に少しずつ変わってきていた。これまで「ね?今年はちゃんと多様性を考えているでしょ?」なノミネーションも否めなかったが、興行的に圧倒的成功収めた『バービー』の中心人物ふたりが外されたのは、「頭の良い若い女性はやはりおじいちゃんたちに嫌われるのか」「結局オスカーは変わってないのかよ」とガッカリさせられたのは当然といえば当然だ。グレタ・ガーウィックが今年のカンヌ国際映画祭審査委員長に早々選ばれたのも、彼女が今年度の映画界を代表する顔で、オスカーに絡むのも当然視されていたであろう。以前のnoteにも書いたが、私自身は『バービー』のラストに納得していないので、そこまで映画としての評価は高くないが、ノミネートされないのはさすがにびっくりした。しかし、下記の猿渡さんの原稿を読んで、少し納得した。更なる多様性に進んでいるのか。
2月になったらきっとあっという間にやってくる「鵠沼アートフェスティバル」に、今年は出店者として二日間限定で初参加。家以外何もない住宅地のガレージで、アート系古本市と手しごとカフェという無謀な挑戦だが、両日共に心強いゲストをお願いしたので、きっと楽しい。
ここ2週間映画館に行けておらず、配信視聴の日々。それもテレビが多い。今年の大河ドラマ『光る君へ』はなんかパッとせずにずっと微妙なままだし、金曜に始まったクドカンのドラマも突然のミュージカル仕立てに引いてしまい、見るべきドラマがないと思っていたが、SNSで知ったテレ東月曜深夜ドラマを昨日深夜にU-NEXTで一気見。姫野カオルコの『彼女は頭が悪いから』と『プロミシング・ヤング・ウーマン』と『ウーマン・トーキング』が合わさったようで面白かった。1回ずつ丁寧な構成と脚本でリアリティたっぷり。夜ドラ『あなたのブツが、ここに』がすごく良かった仁村沙和ちゃん、月9に出てたときにはどうなるかと思ったけれど、こういうチャレンジングなドラマの方が個性が生きる。そろそろファイナルが近いようだが、逆襲劇成功だけで終わらないことを期待。
1年ぶりに、今年は小さめコミュニティで餅つき。つきたてのお餅って、なんでこんなに美味しいのだろうか。おはぎみたいな粒が残るくらいの蒸し具合の方が、丸めるときに扱いやすいということを初めて知った。来年まで覚えているとよいけれど。縁起モノということで、少しついたが、杵が重っ。