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先週のkinologue【12/11-17】

『どうする家康』のラストはえびすくいでよかったのかね〜とモヤりながら、もはや月曜でもなく火曜更新「先週の」kinologue。シビれる忙しさは続行中。海外はもちろん、クリスマス前に仕事納めの会社が多いので、経費や請求の処理、報告書作成、契約更新、来年の企画で年内に進めておく案件など次々に詰められているものの、先週は目の前のイベントの準備と実施を繰り返しているだけで終わってしまった。ひー。あと5日で完了できるのか。

12日発売の「婦人之友」1月号よりCINEMAページを連載することになった。これまでも何度か誌面に出させて頂いているが、これまでとは勝手が違う、隔月年6回の連載。評論家でもライターでもない私が?だが、2年前からたびたびお世話になっている編集部の皆さまのご厚意に応えるべく、お引き受けした。これもkinologue10周年のチャレンジ!「初回はエッセイ風でいいですよ〜」と言って頂いたので、少し気持ちが楽になり、9月のフィンランド紀行からのアキ・カウリスマキ監督新作『枯れ葉』を紹介。シネコヤでのアフタートークでも話した監督に会ったエピソードなども交えながら、珍しく「です・ます調」でゆるやかに。この路線でどこまでいけるか、、、次回は冬休み明けが締め切りとなっており、すぐにやってくる。汗。

表紙に名前が載っていてびっくり。ウィッシュリスト、年始につくりたい!

シネコヤさんにて開催中のノルディック・シネマ・ワンダーランドも2週目が終わった。2週目もたくさんの出会いや再会があり、楽しくて仕方なかった。先週のハイライトは14日の「映画を仕事にするならば…vol.2「映画配給のしごと」」。配給作品を上映している場でしごとの話ができるのはなんと素晴らしいこと!10年くらい前のワークショップやシンポジウムに来て頂いた方がいらして下さったことも感激したし、高校生や大学生の海外を視野にいれた映画のしごとと向き合いたい気持ちを聞くことができて胸熱。少しでも前に進む気持ちになって貰えただろうか。私も彼らが目指したい世界が魅力的であり続けるように頑張らないと!と気持ちが引き締まった。そして『ファブリックの女王』と『マイヤ・イソラ〜』の二本立て上映が年内に叶ったことも嬉しかった。相変わらず「こんな激しい人たちだったとは!」と驚かれるが(笑)、この孤独を味方にして自分の道を進み続けた逞しいアルミとマイヤに何度も励まされてきたから、知って欲しいのだ。ノルディック・シネマ・ワンダーランド最終週でも1回ずつ上映があるので、ぜひ。ま、配信でももちろん◎

2本観て下さった方にプレゼントしたポストカードセット。来年はウニッコ60周年!
ショーウィンドウのウニッコの前を、ウニッコのバッグを持った人が通る奇跡を目撃!

先週もうひとつのハイライトは『YARN 人生を彩る糸』ファイナル上映会@自由学園明日館の開催。随分前から用意をしてきたつもりだったが、結局、ギリギリまで準備が続いた。今回は配給権終了前の「映画のお別れ会」という変わった企画にも関わらず、告知すぐからたくさん申し込みを頂き、開催1ヶ月前にはほぼ満席になって正直驚いた。フランク・ロイド・ライト建築の明日館という場の力も大きい。参加された方がに聞いてみると、今回初めて観るという人が2/3くらい。「ずっと観たかったんです!」と言われた。今回一緒に企画をした糸作家のソウマさんからコロナ禍で手仕事をする人が増えたと聞いたが、上映会が出来なかったこの2-3年の間に観たいと思った人が増えたのかもしれない。ああ、2-3年のロスが勿体なかったなぁと悔やまれる。編んだり、紡いだりしながら観ていいですよ〜という会だったので、そんな方たちもちらほらといて、それもこの映画ならではで、ほっこりした。
「YARNの旅のはじまりからおわりまで」と題したアフタートークは、元々「YARN」という言葉が持っている「面白い冒険談をたっぷり話し、楽しませること」を実現すべく、これまでこの映画で起こってきたことを振り返っていった。そのために、2016〜2017年のスケジュール帳を見返し、SNSやメールなどを読み返した。我がことながら、修士1年の学生生活と膨大な仕事量をこなしていた2017年の行動力は異常で、二度と出来ない(笑)。しかし、振り返ってみると、自分が導かれるように動いていったのがよくわかった。それが他作品の配給にはない、YARN=糸の力だと思った。なので、それを感じた多くの出来ごとを、配給活動の初期からお世話になってきたソウマさんやうすいさん、ニッティング・シネマのワークショップやそれを仙台までつないでくれたかっぽちゃんなどに話を振りながらの怒涛のトークで、洗いざらい、伝えていった。非常勤授業のおかげで1時間半喋り続けることに慣れてしまったので、調子に乗って喋りすぎたが、皆さま、温かい目で見守ってくださった。初めて観た人には「この人、何をやっているんだか」とびっくりさせてしまったかもしれないけれど(苦笑)。終わってから、ソウマさんに「糸のことを知らないことを全く隠さないから、助けてあげないと!と思った人がたくさんいたんだろうね」と笑われて、本当にその通り。自分自身は何の技術も持っていないので、思いつきと行動力だけで、この7年ホントに楽しませてくれたこの映画に感謝しかない。関東圏では、ノルディック・シネマ・ワンダーランドで24日(日)10:30〜が最後の上映。見届けましょう♪

当日は結婚式があって賑やかだった。いつも見惚れるが、冬晴れの中も本当に美しい建物
「としま編んでつなぐアート」の会場でもある。こちらの企画もこの映画でお世話になった203gowさんをつないだことで実現。これも糸の力!今回またお会いしたかったなぁ。
上映中に隣でずっと編んでいた方は靴下がかなり編み上がっていた。かわいすぎる。

忙しすぎると言いながら、週の始めには、紅葉が見頃の東慶寺で開催していたインドのゴンド・アート、Bhajju Shyam展に駆けつけた。東慶寺にこんな素敵な場があるのは知らなかったし、タラブックスの『夜の木』表紙で興味津々だったアーティストの作品を見ることが出来て、束の間の癒しだった。

父の命日近くに、父が大好きだった東慶寺と喫茶吉野に来られたのもよかった


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