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先週・今週のkinologue【11/25-12/8】
タイトルを考えなきゃ!になると書くこと自体を躊躇することが判明した今週、またタイトルを戻して先週分とちらり合わせ技。先週末は『マイヤ・イソラ旅から生まれるデザイン』上映会で久留米&基山(佐賀)に。上映後にトークの時間が30-40分あったので、前半はその準備と旅から帰ってきた後の準備(帰ってきたら12月になっている!)に追われた。九州に行ったのはコロナ禍前の2019年以来。あの時は『サウナのあるところ』の公開前で熊本のサウナに行ったりで佐賀は久しぶり、久留米は初めて。福岡空港もずいぶん変わった印象。昔々、某韓流スターの来日CPに急遽合流して大丸別荘までタクシー飛ばしたなぁなんて思い出したり。いろんな反省も多かったイベントだったけど、これまでに気づかなかった映画への発見もあったり、やはり話したり聞いたりする中で、深まっていくことを実感した。まだまだこの映画はポテンシャルある。イベントの合間に地元の人に連れて行って貰ったのが、コージーな基山町立図書館。公園の中にあり、小高い丘に面した窓が大きく、自然光に満たされて開放的。ここでボーッとするのはきっと至福だろうなぁ。
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シネコヤに張り付いていたのが去年の12/6-24。あっという間に1年経った。今年もクリスマス企画で何かご一緒しましょう!とお誘いされつつ、絡めることがないなぁと思っていたら、ひとつ思いついた。私的No.1クリスマス映画『スモーク』上映と合わせて、原作翻訳者の柴田元幸さんのトークイベント&朗読会を企画すること。柴田先生の授業を受けていたのがちょうど6年前の今頃。まだ覚えていて下さると嬉しいなぁと期待しつつ依頼したところ、快諾の返信が。ポール・オースターが亡くなった今年、柴田先生からポール・オースターの話を聞けるなんて、私からの私へのクリスマス・プレゼント🎁20席ちょっとのシネコヤで贅沢な時間となりそう。公開当時のパンフレットを探し出し(執筆者が亡くなった方ばかりでじーん)、ポール・オースターの本もこれを機に読み直そうとしたら、『スモーク&ブルー・イン・ザ・フェイス』を含む初期作品文庫が、あると思っていたところからごそっと全部見つからない、、、どこか別のところにまとまってあるか、誰かに貸したままか、今となっては全く検討がつかない。とりあえず比較的最近のものを読み返しはじめ、大著の最新作までイベント前にたどりつきたい。おかげさまでイベントは予約開始翌日には満席。シネコヤの規模で当然といえば当然か。しかし、配給や宣伝作品でもない映画のトークの聞き手になるというのは初めてで、珍しく緊張しそう💦
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10年前からずっとお世話になっている大月ヒロ子さんプロデュースの「クリエイティブリユースでアート!」を見に調布へ。今年は廃材で作ったピンホールカメラでの撮影を数人のアーティストがしていて、知り合いのアーティストもちらほら。ゆっくりと時間をかけるピンホールカメラと、様々なモノとしての歴史を感じる廃材たちのコラボはさすがのアイディア。この企画の元になっているのはウクライナから来たアロナさんが所属するアートグループの活動。爆撃されて大変な場所としてしか認識していなかったマリウポリの明るく平和な写真や映像にぐっときて悲しくなってしまった。
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悲しいといえば、鎌倉・材木座のカレーと野菜の名店・香菜軒寓が、今月末で閉店。諸行無常。閉店までにあと何回行けるかな。