入院日記の逆襲 4
(その3から続いています)
翌日は10時までに来て入院の手はずでしたので、時間通りにやってきました。 今日もとても混んでいます。 昨日自分が着たのと同じ検査着を着用した人々がずらりとベンチに座って待っていて、ああ、この人たちの中で自分と同じように検査入院になる人が何人いるのかしらんと思いました。
そうです。今回は一応「検査入院」なんです。 まず心臓カテーテル検査をして、確かに詰まっている、狭窄していることを確かめ、その後に必要であれば治療に入るという手順です。 もちろん、いちいちカテーテルを抜いて入れ直すなんてのは大きな手間ですから(嫌だ!)、その場で判断して治療に進むかどうかが決まります。多分、進むことを想定しているんでしょうけど。
病室に案内され、病院パジャマが手渡されました。 前の胆石の時の病院は緑でしたが今回は青です。といっても色違いなだけで作りも生地もほとんど同じ。 これってどのくらいバリエーションがあるんでしょうね。 ググって画像検索してみたら、ブルー、グリーン、ピンクの淡い色が主流のようでした。 何を暇なことをしているんだ。 でも、病院で待っている時間って本当にやることがないんですよ。 着替えて荷物を片付けた後は、ベッドに横たわって待つだけです。
そのうち、若いお兄さんがやってきました。
「本日の担当です」
看護師さんです。ジャニーズの一員としてテレビに出てきても違和感ない感じ。 というか、最近の若い人ってみんなテレビに出ていても全く違和感のない感じの人が多くありませんか? そのへんを歩いているのを何人かランダムに捕まえてきてプロのカメラマンとスタイリストに引き渡せば、いつでも「ジャニーズの新メンバーです」とか「AKBの新ユニットです」って雰囲気の写真が撮れそうです。
さて、担当看護師さんは丁寧にいろいろ説明してくれました。 今日の心カテ(心臓カテーテル検査のことをこう略す)の順番はまだ表示されていないそうです。 これから医療を受ける患者は誰だって不安なわけで、そんな中、明るく優しい感じで接してくれる看護師さんに感謝しました。お若いので新米さんなのかなあ? 私は感じよかったですよ。がんばって! 点滴を打つ時、一回失敗したのは許してあげる。
そうこうしているうちにお昼が来ました。
昼めし! …………
一応、術前の食事制限はないのですが、当然ながら重いものは食べられないのですね。 パンは小ぶりながらとてもおいしくいただきました。右側のは袋に入ったおせんべいのようなもの。 おかずらしいものがない。ひもじいので即完食です。
あれ、わたし、胃が悪かったはずなんだけど、入院ショックで忘れているわと思いました。 もしかしてこの胃って、9割くらい精神的なものから来ているのかしら。
その後、寝転がっているとすぐに先ほどの看護師さんがやってきました。
「森野さん、これからになりました」
「これからって、すぐこれからですか?」
「そうです」
うわ~~~~~心の準備ができてない!
(続く)
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