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「小説の書き方」を学んでみた Day 8

ずっと前から小説が書きたくて、わずかに書けた時に習作をnoteに載せたりしているが(これとかこれとか)、継続的に何かを書くには至っていない。

小説を書いた過去はある。
白状すると20年以上前に某ジャンルにはまり湯水のように二次創作を書いていた。その時の楽しさが忘れられなくてまた書きたいと思っている。何かの二次創作ではなくオリジナルを。

ところがいったん筆を折って長いブランクがあることと、老化に伴うテンションの低下で、書きたいといいながら何も書けない日が続いている。
本当に書けない。だって何も浮かばないのだ。
サスペンスも、恋も、宇宙空間も、異世界転生もなーーーんにも!

商業出版したいわけじゃない。お金をいただくほど書くのは体力的に無理だと思っている。でも、一年に一冊くらい自分が精魂傾けた物語を本の形にして作ってみたいじゃないか。「自分が読みたい」「自分がこうなって欲しいと思う」ストーリーにする。そういうお話を自分の好みの装丁で1冊だけ作る。もしもお友だちが読んでくれるなら5冊くらい作ろうかな。そういったことが簡単にできる現代の日本に住んでいることがうれしいよ。

とはいっても情熱がないと何も書けないのだが、あれば書けるかというとそうでもない。今は情熱も技術も無くて全然書けない。20年前はどうして書けたんだろう?

こんなしょぼくれている時はテクニックから学ぶのも良かろうと本を読んでみた。一冊目はこれ。

作家の太田忠司さん著。タイトルがいいじゃありませんか。これを読んだら小説を書かずにはいられないって。

著者の言う「アイディア」の時点で自分は相当にダメであることがわかった。単語をいくつかランダムに出し、名詞と動詞や、名詞と形容部分を組み合わせるところまではできる。しかしそこからその不思議な単語の組合せのつじつまを合わせるような想像が自分には難しい。考えても何も出てこない。想像力も創造力も乏しくて自分にガッカリしてしまった。終章の、プロ作家の厳しい状況を説明した部分はしんどい。もっと作家を支え作品を読んでいこうと思った。

きのこ の読書メーターより

読書メーター、自分の個別の記事をうまく引用できないんだけど何か方法があるのかなあ。まあいいや。
この本に書いてある小説の書き方を試してみたのだが、どうもうまくできない。途中でストーリーになるようなイメージをひねり出すのが難しいのだ。本当に想像力が枯渇している。この本の中に別の本が紹介されていたのでそちらも読んでみようと思った。

こちらは田丸雅智さんの本。そして太田さんの本でかなりざっくり書かれていた方法はそもそも田丸さんの方法の応用であり、詳しいやり方はこちらの本に書かれていた(太田さんの本にもちゃんと「詳細は田丸さんの本を読んでね」とある)。

田丸さんはショートショート作家である。星新一の世界にどっぷりはまり作家になられたとのこと。そして誰でも、小学生でも老人でもショートショートが書けるように簡便な方法を開発した。なんと小4の国語の教科書にも載っているらしい。

読んでみた。

イメージをひねり出してから、それに肉付けする部分がさらに細分化されている。もしかして自分もできるかもしれない、と初めて思った。想像力の無い自分を後ろから支えてくれるようなワークも載っている。巻末にワークシートが付いていたのでそこをコピーし、本を参考にしながら埋めてみた。

初めて埋めてみたワークシート

それでも難しい。
だけど「全然無理〜〜」ではなく、「もしかすると頑張れば何か捻り出せるかも」という気持ちになってきた。この「もしかするとできるかも」レベルが大事なのだ。「全然無理」でも「全然楽勝」でもモチベーションは上がらない。「もしかしてがんばればできるかも」レベルの時に最もやる気が高くなるのだと心理学の本に書いてあった。

というわけで、今夜はこのワークシートを眺めてうんうん唸ってみようかと思う。
何ができるかな?

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