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もう秋、完全に秋、どうしようもなく秋

退職したので平日の昼間から公園を散歩できるようになった。

以前は休日出勤の代休であっても平日だと何か後ろめたい気持ちで出かけていたが、今はもう毎日が日曜日である。それだけ社会から必要とされていない、いつでもいなくなっていいよ的な年代となった。ちょっとひがんでいる。まあいい。時間が経てばみんな年を取るのだから。

この日は札幌の北側にあるモエレ沼公園に行ってみた。

ここはイサム・ノグチが設計した巨大な公園で、山というか丘もあるしビーチもあるし(どちらも人工だけれどね)、桜もあるし(エゾヤマザクラなどで、ソメイヨシノはほとんどないから東京のように一斉にガーッと咲く感じではない)、変なおもしろい巨大遊具があって子連れで弁当持ちで遊びに来たりすることもできる。

まあとにかく大きいので、歩いているだけでかなりの運動量である。公園内でレンタサイクルもできる。この日は外国からの観光客(ヨーロッパ系のおじさん二人連れ)が自転車でまったり回っていた。日本人観光客も地元民も乗り回しているけれど、広いし平日で人が少ないので本当に平和。

休日にはキッチンカーが出てソフトクリームとかコーヒーなんかも飲めることがある。売店と、おっしゃれーなフレンチ・レストランもある。

そんなところを、ひとりで、ひたすら歩いた。
もう秋。北の秋はすぐ去ってしまい一瞬しかない。

紅葉(きいろの)真っ盛り


まっすぐな道を進むとイサム・ノグチ設計の面白い大きな遊具があらわれる


針葉樹の森


地面にはキノコも出ている


少し寒そうなセージ系のお花。もうすぐ終わり。


ランドマークであるガラスのピラミッド


ガラスのピラミッド内にあるイサム・ノグチの作品

画像ではちょっとわかりにくいけれどとにかく広い。芝生にテントを張って昼寝したり本を読んでいる人もいる。ビーチはもうシーズンオフで水を張っていないけれど、噴水はまだ時間によって吹き出すようだ。
その他、野球場もテニスコートも陸上競技場も屋外ステージもあって、それらすべてが静かな公園として森に囲まれている。ちょっと迷子になりそうな気分。

そんな中を、ゆっくり大地を踏みしめながら散策してきた。
地下鉄環状通東駅からバスが出ている。
北海道らしい広さを味わって欲しい。

この公園から車でちょっとのところに小さなコーヒー店がある。
入って一服したら流れているのはBill Evans だった。良き!

頼んだのはカフェラテ


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