池ちゃんという友達
わたしには池ちゃんという友達がいます。
友達の中でも際立って個性を発揮していて、池ちゃんの話をしても書いてもみんな興味津々で本人のいないところで良く言えば人気が爆発している。
池ちゃん登場noteはこちらからどうぞ。
この令和の時代、没個性の方がおしゃれという雰囲気が確立されつつあり、部屋も本人もミニマルな暮らしがインスタでもよく見受けられます。
池ちゃんも顔に関してはミニマルで、「無印良品」のような顔をしています。The MUJIである。
池ちゃんと出会ったのは随分前になりますが、出会った時から禿げていました。頭部からも漂うミニマル感。必要なものだけを最低限残したという感じの顔をしています。
たいして興味のない話の為はっきり覚えてないのですが、二十歳くらいの時から禿げたとか禿げてないとか。だからなのか全然老けないんです。
髭をおしゃれに生やしているのでだまし絵っぽいんですよね。わかります?上下逆さまにしてもどちらからも顔に見えたり、正面の顔に見えるし横顔にも見えるみたいなアレですよ。
とにかくそんな感じの顔をしているのです。
ある時池ちゃんがわたしに「白いランニング姿で不意に撮られたただの池ちゃん」の画像を見せてきたのです。「なになにこれがどしたの?」と池ちゃんに聞くと、なんとその画像池ちゃんの父でした。
えーー!!!もうこれドッペルゲンガー・・・
盛り上がりました。ずっと笑った。お父さんも無印良品。代々受け継がれてる顔。
今思い出してもニヨニヨしちゃう。
そして、池ちゃんはわたしの地元「中野」が大好きで、中野に行きたいとよく言います。
遊ぶ時はいつも中野に集合します。
普通友達と遊ぶ時には「待ち合わせ」をしますよね?わたしと池ちゃんが遊ぶ時は待ち合わせと集合時間が存在しません。
遊ぶ約束をして中野に集合ただそれだけなんです。
わたしは午前中から遊ぶことはないので、午後に「中野に着いたよ」と連絡すると、池ちゃんは大体いつも午前から現地入りしています。
待ち合わせ時間がないので、「遅い」とか「待ちくたびれた」とかはないのです。
池ちゃんがいる場所に向かうと、ある時すごくニヤニヤしてトートバッグを大事そうに抱えている時がありました。
これは・・・何か買ったな・・・ピンと来たわたしは「何か良いもの買ったの?」と聞くとレトロゲームを買っていました。
昔のものすぎて中古でしか出回っていないセガサターンというハードのソフトを2万くらい出して買っていました。
人によって価値のあるものは変わるのです。
「見られたら盗まれるかもしれないから」とこっそり半分だけトートバッグから出して見せてくれました。こんなに嬉しそうな池ちゃん久しぶりにみました。
絶対盗まれないから安心してほしい。
話し方はピースの又吉先生に似ていて、極端に声も小さく、聞き取れないことも多いです。1回だけは聞き返しますがそれでも聞き取れなかったらいつも無視しています。甘やかすとよくないので結構厳し目に接します。
会社の同僚だったので同じプロジェクトに配属されてそこで仲良くなったのですが、声を出す仕事ではないにしろ、引き継ぎ時にいつも声が小さすぎて聞こえないのです。
おじさんでマリンスポーツ好きの黒く悪そうな上司に「もう少し腹から声を!」を常々言われていました。
「これが池ちゃんスタイルだから許してやってよ」と上司にわたしが言うと「そうだな・・・声が大きくてもなんか違うもんな」と言ってました。
みんな納得の性格と顔。
池ちゃんにLINEをすると返信は早くて3日後で、疑問文でメッセージを送ってもわたしの問いは無視なので、ちょっとイライラしますがそういう人だと割り切って付き合っています。
池ちゃんのことをnoteに書くにあたり、色々思い返しているのですが、結構遊んでいます。脱出ゲームも沢山行ったし、ジョジョ展を見に行ったり、意外と中野以外でも遊んでいました。いつも外出先でウノをしたり絵しりとりをしたりします。
遊び方が独特・・・
好きじゃないところも沢山ありますが、好きなところもあります。
ほとんどわたしのやりたいことに付き合ってくれるのですが、お化け屋敷付き添いだけは「少し考えさせて下さい」と言われました。初めてのこと。
基本的にみんなに敬語の池ちゃんは、年下のわたしにも敬語です。
森三中の大島さんを可愛いと言います。
わたしもそう思う。
黒沢さんはどう?と聞くと「抱けます」と言ってました。
うんうん、面白いもんね黒沢さん。ん?
池ちゃんの奥さんについては画像しか見たことがないけど、なんとなく素朴な料理を作りそうな感じかな。うん。これ以上は書けない。
催促すると大好きなドラえもんクイズを作って送ってくれたりもしますが、難易度高すぎる。。。でも手作りが嬉しい。
こうやって手作りでクイズを出してくれたり、毎年うちの犬をどこかに忍ばせた手書きの年賀状も送ってくれてすっごく楽しみです!
1年に1度の楽しみ。
なかなかこういうことをしてくれる友達は少ないですよね。
なんでも作ってくれる。
無人島に一つだけ何を持っていくか?という質問には何度も「やっぱり変えてもいいですか?」と連絡はきましたが、最終的に「ダクトテープ」にしてました。
なんか意外な回答・・・無人島でどうダクトテープを使うかは面倒臭くて聞いていません。
わたしの父は寿司屋を経営していたのですが、幼少期のある日の夜、お土産で持ってきた寿司を食べてわたしは吐いてしまいました。
それ以来トラウマでナマモノが食べられないんです。
しかし回転寿司に池ちゃんと行きます。
回転寿司の空間が好きなんです。
寿司の知識が子供の頃から止まったままのわたしに「しめさば」を教えてくれたのも池ちゃんでした。
なんとわたしは「〆さば」のことを「アルファさば」だと思っていたのです。すごくないですか?
池ちゃんが「なんかおかしいと思っていた」と。
すごく恥ずかしい話ですが、食べないし、家の食卓にも出ないし誰もしめさばのことを教えてくれなかったし、きっかけがなかったのです。
わたしの口から発する「アルファさば」が好きなようで何度も「これなんて言うか言って下さい」と言わされました。何度でも言ってあげるよ「アルファさば」・・・。
そして回転寿司を食べた後に一緒にソフトクリームを食べにいくのです。
黒ごまのやつを。ソフトクリームを食べながらしりとり。
こうやって書いてみると結構仲がいいですね。
そんな池ちゃんの話は沢山あるけど、また思い出したら続編も書こうかな!
池ちゃんとわたしは研修担当者だったのですが、その時池ちゃんが恨みを買われて大惨事が起きた話がとんでもなく面白いのでいずれ書きたいです。
結構こんな事件生きてきて初めてっていう大事件。
次回にアデュー!