「団地のふたり」読了。
人生のこのタイミングでこの作品。
なっちゃんとノエチに出逢えてよかったと心から思う。ふたりと友だちになりたい。友だちとまではいかなくても、近くに住んで時々「まつ」で一緒にホットケーキを楽しむ間柄でもいい。
人生で起こるいろんな出来事をじぶん流に飲み込んで、そよ風みたいに生きているように見えるふたり。
歳を重ねてもぜったいに変わらない。変われないところってある。それでいい。そのままで。
そんなふうに思った。
わたし自身の中にある、いまいちつかめなかった
「謎の気負い」の輪郭があぶり出されて、それが
少し軽くなった気がした。
「野菜焼き」も「坊さんめし」も食べたい。
そして人との距離感にも憧れた。
ふつうにさらっと暮しの中に「親切」が溶け込んでいるってすごいことだと思う。自然にそういう言葉が出て、動くことができるひとってなかなかいないと思うから。
ドラマを観終わったのちに読んだ相乗効果も相まって立体感が感じられ、しずかに胸に迫ってくるものと、せつなさ、さわやかさ、あたたかさ、を、残してくれる物語だった。
また繰り返し繰り返し読むな。ぜったい。
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