突然舞い込んできた、やりたかった仕事の案件(ハーフの学生に日本語を教える)
こんにちは。
実は、ここ最近突然自分がこの国でやってみたいなと思っていた仕事が舞い込んできたので、ちょっとそのことについて書いていこうと思います☺
こちらの記事に書いてあるように、自身はいつか日本とスイスにルーツを持つ子供たちの言語面でのサポートをしたいなとずっと思っていました。
こちらの記事では、日瑞ハーフの子供たちの言語習得をサポートと書いてありますが、その後日瑞ハーフの子供たちと自身のレポート研究を通して話をしていくうちに、
日本語学校卒業後に日本語を自分で学ぶ場所がないこと
が日瑞ハーフの日本語学習の機会を無くしている事実にも気づきました。両親に日本語を教えてもらいたいわけでもなく、語学学校に行って日本語を学ぶのとはちょっと違うし?という感じで。。。
大学生のお年頃って、自分とは誰か?というような問いに対する答えを見つけたくなると思います。
様々な研究を通して、ハーフの子供たちの言説が紹介されるようになり、ハーフの子供たちは自身が生活拠点を置いていないもう一方の国(日瑞ハーフのスイス在住の場合、日本がその国に当てはまります。)に行けば自分を見つけることができるのではないか?と思うことがある。という事実が多数語られるようになりました。
また、せっかく自分はルーツをそこに持っているわけだし、言語も話せるわけだからもう一方の国に住んでみたい。勉強をしてみたい。働いてみたい。という気持ちも湧いてくるそうです。
しかし、実際に会った日瑞ハーフの学生は、
日本語がでもおかしいから
大学に行くレベルまでは話せないし読めない
など、悩みを抱えていました。日本に行ってみたいという、彼らの思いに対して障害になってくるのが、言語の壁なのです。
日本語学校で学習するだけでは到底足りない、大学での語彙力や仕事場における日本語。そういったものは一体どこで勉強すればいいのだろう?と考えるようになりました。
今自身が学んでいることと紐付けて、彼らのサポートが出来るかもしれないけど、そんなニッチな日本語学習、、、、誰が必要としているのか分からない。彼らも、まぁ正直、口先だけで言っているのかもしれないし。。。
もし今すぐに始めたいと思っていても、自身、日本人のコミュニティとは正直そんなに強い繋がりが無く、、、
自分からどんどん声をかけていく度胸なんて尚更無く、、、
まぁできたらいいな。今は院の勉強に集中しようと思っていたわけです。
仕事を頼んできてくれた日瑞ハーフの学生
そんなこんなで、結局カフェのバイトとドイツ語講師を続けながら大学で学んでいる日々が続いていたのですが、先週いきなり短期のバイト先で会った日瑞ハーフの学生から連絡が来ました。
彼女との出会いは、アートバーゼルです。
アートバーゼルとは、バーゼルで毎年開かれているアートのイベントで、たまたま私の知り合いが出展していて、是非手伝ってほしいと頼まれてそこで短期間バイトをすることになり働いていた時に出会ったのです。
知り合いの出展は日本の花籠や屏風。なので日本の文化やアートが好きな人がたくさん見に来てくれたのを覚えています。
彼女のまた、そのうちの一人でした。
スタッフとしてその日たまたま働いていた時に
日本人ですか?
と声をかけられて、そこから長々とアートについてではなく私がなんでスイスにいるかとか、彼女はどこに住んでて何を勉強しているのかとか、30分くらい話していたんですよね。
その会話中に、大学院で社会言語学を勉強しているのは実は日瑞ハーフの子達の言語習得サポートをしたいと思っているからで、学生さんくらいの年齢の子達は日本語を磨きたいと思っているか?とか、勉強する機会欲しいな。とか思っているのかな?と聞かせてもらっていい?
とかいう話をしていたら、彼女はそんなサポートがあったらとても嬉しい!とその場で言ってくれていたんです。
とはいえ、じゃあしてみる?なんていう話にはならず、お互い頑張ろうね~!(彼女の院生だったので)という感じでさよならをしました。
時が経ち2年後、突然彼女から連絡が
【あの時日瑞ハーフの日本語習得をサポートしたいって言ってましたよね?日本に来年留学して、日本の漆について勉強しに行くのですが、私に日本語を是非教えてくれませんか?美術用の単語と、日本語を話す練習をしたいです。】
とのことで。。。
え?これマジ?胸ドキすぎない?(ダサい表現ですいません)ってなって、速攻で私で良ければ。。。と、返事をさせてもらって、来週からなんと彼女の今後の学習内容に沿った日本語学習のサポートをさせてもらうことになりました。
いきなりチャンスは巡ってくる
かっこよく文字にしてみたものの、いきなりこれが大きなプロジェクトになるというわけでもないですが、自分にとってはしてみたい!と思っていたことが実現するのはとても嬉しいこと。
あの時あの場所であの無駄話を31歳のBBAが彼女としていなかったら、、、と思うと自分のやりたいことを知り合いに軽いテンションでも話しておくのは大事だな(彼女の場合はまじで知り合いレベルでもなかったけど。。。)と思いました。
思いを口にして、誰かに伝えることで、自分にとってプラスのことが起きるんだなと思って。とっても嬉しかったので、もし今この記事を読んでる人の中でも、恥ずかしてこんなこと言えない、と思いながらも胸に思いを秘めている人がいたら、是非誰かにその思いを伝えてほしいなと思って、今日は記事を書かせてもらいました。
チューッス!!