私が戦略的休暇を取った理由
人と違うことをするのに不安はつきもの。
自分で決めた道を進むことは、自由であると同時に不安も感じやすい。
いつか小さな波に揺られて不安になったときに、ここに立ち返って自信を取り戻せるように、自分で考え、決めた今の思いを書きます。
不安が後押し「全然時間が足りない!」
以前のnoteでも書きましたが、30代後半に突入し、ミッドライフクライシスという中年期の80%の人が経験すると言われている大きな不安を感じていました。
そして、副業で「農業×マーケティング」にチャレンジすることでその不安を乗り越えられると思っていました。
ただ、その後、副業に思うように時間を使えていませんでした。
それでも、日々の仕事や子育てをしていると、あっという間に時間が過ぎていきます。
もちろん、私より忙しくても精力的に、本業も副業も子育てもこなしている人がいることを知っています。でも私はそんなにバリバリがんばれない。
でも「農業×マーケティング」に挑戦したい。
じゃあ余裕をつくらなきゃ!
ということで、本業に充てていた時間を丸々自分のために使う「サバティカルタイム」の選択肢がリアルに迫ってきました。
サバティカルタイム取得 3つの理由
サバティカルタイムを取得すると決めたのには、3つの理由があります。
40歳を境にこれまでとは全く異なる人生を歩める
「いつか」は永遠に来ないかもしれない
20代のリベンジ
一つずつ、説明していきます。
40歳を境に全く別の人生を歩める
私のロールモデル達が「40歳で一度休憩し、それ以降の人生をこれまでの延長線上ではなく自由にデザインし生きていける」という選択肢を提示してくれました。
ちきりんさんの「2つの全く異なる人生を生きられる」
一生のうちに2つの人生を生きられるという考え方に目からうろこ。まずはこの事実に出会ったことで「今からでも遅くないんだ!」とすごくワクワクしました。
尾石はるさんのサバティカルタイム取得
「第二の職業人生を模索したい」という理由でサバティカルタイムを取得する選択をした尾石はるさん。彼女のサバティカルタイム取得前から取得中、そして明けてからは年収アップしながら大学院生をしているという発信をオンタイムでずっと見ていました。
ただ、彼女は有能な方で自分とは次元の違う人のため、自分もはるさんみたいになりたい!とは1mmも思っていませんでした。
そんな私がサバティカルタイム取得に踏み切ったのは、「いつか」は今やらないと永遠に来ないという焦燥感に駆られたからでした。
「いつか」は永遠に来ないかもしれない
私の母は60歳で病気が見つかり、あっという間にこの世を去りました。その経験から、自分が平均寿命まで生きないかもしれないという当たり前のことが腑に落ちました。
それからは、優先順位を意識して行動するようになりました。
一番やりたいことを後回しにすると永遠にできないかもしれない。将来も無視できないけれど今人生が終わったとしても自分は満足できる生き方をしているかと、常に自分に問うようになりました。
20代のリベンジ
実は25-26歳の頃に、一度諦めた芸術の道への未練が大きくなったことがありました。でも今から学校に通って学び直しキャリアチェンジをするなんて遅すぎると思い込んで行動できなかった過去があります。
笑止千万!
今より全然若いのに何言ってんだってツッコミを入れてやりたいですが(笑)その頃は同世代に遅れを取ることへ強い恐怖を抱いており行動できませんでした。人生は一直線状に進むとでも思ってたんでしょうか。青い!
挑戦する背中を見せたい
というわけで、サバティカルタイム取得を決めました。
シングルマザーで一家の大黒柱のため、サラリーマンを辞めて安定収入を止めることに不安はありました。ですが、息子に挑戦する大人の姿を見せたいという理由も加わって、私はこの道を進もうと決めました。
夏の挑戦、桃の繁忙期
幸い、とても理解のある会社だったので、桃の繁忙期である夏に合わせ、7年働いた会社を円満に退職しました。お陰で6-7月はやりたかった父の桃の手伝いに全力投球することができました。
そして夏が終わってみると、開始前に計画していたことの半分くらいしかできていませんでした!(笑)
それでも、予想外の大収穫もありました。
それは、顧客の喜びの声を農家の父にたくさんフィードバックしたことで、父のモチベーションが上がり、仕事に精が出て収量が上がり、結果的に売上額が例年の1.4倍に増えたことです。
農家に伴走するマーケターに
この夏の父のように、他の農家さんのサポートもしていきたいと考えています。
販路を増やし顧客を増やし、その声をフィードバックすることでモチベーションに繋げる。さらには顧客の声を次の商品開発にも活かせる。そのサイクルを回すお手伝いをしていきたいと考えています。
勉強したい!
そして夏に桃の手伝いに奔走して気づいたことは、広く浅くやるのではなく、自分の専門性を磨いた方がより人の役に立てるということ。
私の場合は、農作業や配達はやめて、好きで得意なマーケティングの仕事に集中することだと思いました。
マーケターとして表現の幅を広げる
ただ、企業に所属しチームで仕事をしてきた私が、個人のマーケターとしてサービスを提供するには、意外とできることが少ないと感じました。マーケティングの考え方は理解できていても、実際にそれを表現するスキルが不十分ではないかと。
例えばこの夏、注文フォームを備えた簡易なHPを作りましたが、それをさらに良くするための深い知識はありません。
検索で見つけてもらえるコーディングやデザインを習得していると、仮説立てから実行までの全てを自分でできるようになります。
実は、サバティカルタイム取得を決めた時は、何か新しいスキルの習得のために勉強しようという気はありませんでした。
実践し経験を積むことが最も重要であり、その考えは今も変わりませんが、実践したことによって、必要なスキルが見えてきました。
なので、これからは、たっぷり時間のあるサバティカルタイムにじっくり勉強し、頼れるマーケターといえる力をつけていきたいと考えています。
この夏は、上手くいかなかったこともたくさんありました。
でも、考えながら行動し続け、両手では抱えきれないほどたくさんの気づきも得られた、楽しく充実した夏でした。
以上が、2022年9月現在の、私が考えていることです。
すでに、父の手伝いを始めた6月に考えていたことからも大きく変化しているので、今後また半年後、一年後には、さらに違うことを考えているような気もします。
その時々でこうやって文字に残しながら、方向転換しながら、進んでいけたらと思います。