鳥の巣をテーマに、子どもたちとアート体験(2)「紙粘土(前編)」
ヒヨドリの巣を観察することから始まったアート体験、今回は、紙粘土で鳥と卵の制作です。(前回の「絵画制作」記事はこちらから)
軽めの白い紙粘土がおすすめ
紙粘土は100円ショップなどでも色々な種類が手に入ります。作った作品を「高い所に飾りたい!」という子もいたので、軽い紙粘土を使いました。
紙粘土の他に、必要であれば飾り用の折り紙やモールなどを用意しておきましょう。アトリエでは、なんと本物の鳥の羽をつけた子もいました!
その他、紙粘土を使う時にあるといいもの
・速乾性木工用ボンド(細かいパーツを付ける)
・おしぼり(手が汚れた時・粘土が乾燥した時)
・牛乳パック(開いて粘土板・細く切ってヘラ)
紙粘土の乾燥を防ごう
パーツごとに使う量の粘土を取り出し、使わない分はビニール袋に入れておくのが最大のポイント。紙粘土が乾燥すると、ヒビが入りやすくなったり、まとまりが悪くなります。製作途中に粘土が乾燥してきたら、少し手を濡らして粘土をこねましょう。(おしぼりや霧吹きで、粘土を湿らせてもOKです!)
白い紙粘土に色をつける方法
【方法1】白い紙粘土で作って、後から絵の具で色をつける。
絵の具は、普通に小学生が使う水彩絵の具でも大丈夫。粘土が完全に乾いてから(3~4日かかります)塗れば、はっきりと鮮やかに仕上げられます。
(下の写真は着色前、トップの写真はこれを乾燥後に着色したもの。)
【方法2】白い紙粘土に絵の具を練りこんで、色をつける。
紙粘土に少量の水彩絵の具を混ぜて、練りこむ方法です。紙粘土がしっとりするので、形が作りやすくなるという利点もあります。
しっかりこねれば均一なパステルカラーに、途中でやめればマーブル模様も楽しめます。もとの粘土の白と混ざった色になります。例えば、赤はピンクに、青は水色に、黒はグレーになります。
そして、ちょっとしたコツを知っていると、手が汚れにくい!
必要な量の紙粘土をとりだし、軽く丸めて少し平らにし中央にくぼみをつけます。少量の水彩絵の具をくぼみに入れ、まずは「お饅頭のあんこを包むイメージで」包みます。
次に、お饅頭を少し押して平らにし、半分に折る、押して平らにし半分に折る…これを繰り返していると、中の色が少しずつ混ざってきます。多少、絵の具がはみ出てきますが、できるだけ直接触らずにサッと折り込んでしまいましょう。ある程度、絵の具と紙粘土が混ざってくると、手につきません!
また、紙粘土が少なすぎると手につきやすいので、同じ色のパーツはまとめてこねてカラー紙粘土にしておきましょう。その時も、すぐに使わない分は、ビニール袋に入れておくのをお忘れなく!
形作りについては(後編)に続きます。お楽しみに!
導入:「鳥の巣」関連の絵本紹介
第1回:観察・学習・想像「絵画制作」
第2回:鳥と卵のクラフト「紙粘土・前編」←いまココ!
第3回:鳥と卵のクラフト「紙粘土・後編」
第4回:鳥の巣をつくろう【最終回】