光る所は光らせて
以前働いていた飲食店は
とにかくアルコールで拭いてピカピカにする
ということを徹底していた。
もう17年ほど前なので
別に除菌とかそういう事ではなく
油汚れが落ちるからである。
飲食店といえばステンレスのシンクやテーブル。
あとは蛇口や取っ手。
扉やスイッチ。
とにかく帰る前はゴミ1つなく
指紋も水滴も1つもなく
"光る所は光らせておくように"
というようなルールだった気がする。
というのをここ10年は
自宅でもやっている。
家でやっているのは私だけなので
結果,家族の他3名の指紋も拭いている。
水回りもしっかり最後に拭いている。
気が付けば私自身は
泥棒のようにいかに指紋を付けずにいられるか
をマスターした。
付いてしまったらもちろんすぐに拭く。
なので
私以外の男3人がなぜそんなにも
自分の指紋がべったり残って気にならないのか
そもそも気付いていないのか
全く不思議である。
洗面所の鏡が扉になっているのだが
誰かが開ければ
指4本分の跡がもれなく付着する。
そして私がそれを拭く。
私が開けても何も全くつかない。
なぜなら鏡でないフチにそっと指をかけるだけだから。
廊下とリビングの間の扉が鏡面仕上げなので
家族が触るともれなく指紋が付く。
取手もその付近も指紋と手相でいっぱいだ。
だから私が拭く。
私の指紋はつかない。
扉を押して開ける時は取手に手の甲を当てて押し
引いて開ける時は指の関節の内側で取手を押して
扉を引く。
化粧水や髪のセットをしたベタベタの手では
絶対に触らない。
必ず洗ってから。
そもそも私の指の腹はもう
何もしなければカサカサとは言わなくても
シットリする事はない。
子供達は信じられないほどベタベタである。
なので買い物に一緒に行くと
袋詰台にあるビニール袋を一瞬で開けてもらえる。
だから
私は一生懸命に家の手垢を拭いて回る。
夫は家中に指紋をめちゃくちゃ付けるが
袋は一瞬では開かない。
謎である。
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