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【日記】誕生日があった1週間|友達100人の呪い|映画 ロボット・ドリームズを観た|2024.11.18~24


11月18日(月) 届かない荷物

我が家には、日々何かが届く。
出不精は、ネットショッピングが特技だ。

最近、自宅のプチストレス解消に勤しんでいるのだが
トイレの収納力を上げるため棚を設置してみたり、ラクして清潔を保つため、毛布用カバーや外履きみたいな素材のスリッパを買ってみたりした。

そして、今日はマグネットで浮かせるゴミ箱が届く日だ。

現在のゴミ箱は、リングに袋を2つ引っ掛けて分別できるタイプなのだが、毎度袋がズレて、イラっとする。この程度のストレスだからこそ、解消することが夫婦円満に大切な行いだと信じている。

楽しみ過ぎて、入れ違いを防ぐためトイレに行くことも躊躇して待っているのだが、指定の時間を15分すぎても、まだ届かない。

購入店からの自動送信メールを確認したが、やはり今日が指定日になっている。だけど、宅配業者サイトの配送状況は未だ「輸送中」。

そういえば今日は、朝から小さな失敗を重ねている。
おそらく日が悪いのだ。

明日から相当寒くなるらしいと夫がLINEで知らせてくれた。
到着予定時刻から26分たった今、明日に備えてヒートテックを準備しながら、明日こそは届きますようにと小さく願っている。

想像より小さかった…

11月19日(火) 遠い味

待ち焦がれたゴミ箱は、昨夜の入浴中に宅配ボックスに届いていた。
不在通知には「遅れて申し訳ございません」とのメッセージ。
ほっこり気分で、1日を始める。

さて、前週から引きずっている鼻詰まり。
今朝、香り強めのハンドクリームが匂わなくて、なんだが焦る。
コーヒーを淹れながら、ドリッパーすれすれまで鼻を近づけて、クンクン。
「うん、香るぞ。大丈夫」

鼻が詰まると味覚も遠く感じて、噂の後遺症なのかと、なんだか焦る。
味覚を捕まえるために、どんどんと食べ物を口に運ぶ。
「うん、おいしいぞ。大丈夫」

晩ごはんを食べるころには、だいぶ良くなっていた鼻詰まり。
失っていたのは嗅覚ではなくて、満腹中枢だったよう。

11月20日(水) 友達100人の呪い

友人は不思議と11月生まれが多い。ちなみにわたしも11月生まれだ。

今朝も「おめでとう」を送ったところ、思いがけず清々しさのお裾分けをいただいてしまった。嬉しさで、とても気分がいい。

そういえば、子供のころ「友達100人できるかな〜♪」と無邪気に歌っていたせいか、友達が少ない自分を恥じることがある。そもそも、ひとりで過ごすことが好きな性質のため、あの歌からの問いかけには、どうも食い合わせが悪く消化不良を起こしていた。この違和感はなんだろう。

先日読んだ本に、こんな一文があった。

誰と一緒ににいたいか考えるとき、仕事でも恋愛でも友達でも、好き嫌いではなく「自分が正直でいられるか」で決めるのは、とても良い方法なのだろうな。

世界は夢組と叶え組でできている 著者:桜林直子

友達は100人いたほうがいいと同じように、正直さは自分の内に秘めておくことが上品だと教えられたように記憶している。幼稚園児だったわたしは、先生に「まわりのお友達に気が使える子」だと言われ、喜んでいたのだからおそらくそうだったのだと思う。

そんなわけで、やたらめったら正直にはなれないのだが、気がつけば数少ない友人の前では正直になってしまっている自分がいる。
これまた思いがけず、素敵な人間関係だけが残っていることを嬉しく思う。

正直な気持ちって、受け取った側を元気にするなあ。
今朝、友人に改めて気付かされたことを忘れないようにしたい。

11月21日(木) タートルネックといえば

眠い。とにかくに眠い。

寒さが来たと同時に、曇天が続いている。
昨今、気圧病という言葉を耳にするが、わたしは不調はないが睡魔に襲われる。こんな時は、カフェインの力を借りるしかない。

話は変わるが、冬はタートルネックを着ることが多い。首が長い方なので、見た目にも体感的にも安心感があって好きなのだ。今日も、着ている。

天気に室温が左右される我が家。曇天の寒い日は、しっかりと対策しないと冷えるから、ついつい、タートルのネック部分を伸ばして、顔を埋めてしまう。

暖かさにホッとすると同時に、某CMソングが頭をよぎる。
POPで軽快なメロディーに誘われて、思わず口ずさみそうになるも、止めてくれる夫はまだ帰宅していないため、ぐっと飲み込んだ。
わかる人だけがわかる話。

睡魔で頭がぼ〜っとすると、どくなことを考えない。
この歳になってまで、くだらないことばかり考えているなんて思ってもみなかった。変わっていくのは数字と外見だけなのだろうか。

そういえば、明日はわたしの誕生日。

11月22日(金) ロボット・ドリームズを観た

誕生日と言っても、特別なことはしないのだが、今年は祝日が土曜日に飲み込まれたので仕事を投げ出して、ひとり街に繰り出した。
何気なく眺めていたXのタイムラインで知った映画を観に行く。

新宿の武蔵野館に訪れたのは何年振りだろう。
特に映画好きではないが、独身のころはよく映画館に来たもので、ここも若い頃よく足を運んだ。すっかりリニューアルされていたが、シネコンではない映画館の雰囲気に心が躍る。

さて、何を観たかというと、「ロボット・ドリームズ」
そして、控えめに言って人生で一番の傑作と言えるほど、素晴らしい作品に出会えた。その日が誕生日なんて、最高すぎる話だ。

この感覚、いつか感じたことがあるような。
帰りの電車で記憶をたどる。
そうだ、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」を観た時と近い感覚があるぞ。どうやら、人間の感情の機微+最高の音楽+ユーモア+悲哀に弱いようだ。

帰宅後、予告編やら特報やら、Spotifyのプレイリストやらで余韻にひたりまくり。名曲「セプテンバー」がHappyBirthdayの代わりに誕生日を彩ってくれた。

11月23日(日) なんでだろう

誕生日に何が食べたいかと聞かれれば、迷わずお寿司と答える。
いや、いつもお寿司かポテチかポテトとしか言わないな。

だから、回転寿司は最高のエンターテイメントなのだ。
中でもくら寿司のポテトが好みすぎて、今日はすっぴんで爆食いすると決めていた。

満腹なお腹を抱え、散歩がてらあるいていると、聞き覚えのある歌声が聞こえる。「テツトモだ!」
なぜか、夫婦で競歩する。ステージを見下ろす形で発見した。赤と青のジャージを。啓蒙イベントにゲスト出演していたようで、趣旨に沿ったネタを披露しており、プロ意識の高さを感じる。

以前、私も商業施設の集客イベントを担当していたのでよくわかる。ルールとマナーを守って、お客様を楽しませてくれる芸人さんのありがたさを。特に歌ネタは老若男女楽しめるので、担当者としては安心感があるのだ。

そんなことを考えながら、ゲップをひとつ。
さ、お家へ帰りましょう。幸せな土曜日の午後。

11月24日(日) 過去の握力 未来の浮力 読了

ずっと抱えている焦燥感はなんなんだろう。
本やポッドキャストを通じて、スーさんやサクちゃんの言葉に「ユリイカ〜」と叫べばそいつは消え、気づけばまた浮かびを繰り返している。

もちろん、「過去の握力 未来の浮力 あしたを生きる手引書」(著者ジェーン・スー、 桜林直子)もすでに読了した。

心の安寧を求め、自分の稼ぐ力を強化したいという焦燥感が「このままでいいのか?」という声になって、わたしを責め続ける。

今朝も、何度目かの「自分の凸凹探し」をしては、一歩前進した気になっていた。当たり前だが、稼ぐ力はそれだけでは強化されることはない。自ずと焦燥感はまたムクムクと大きくなり、目を伏せるようにしてノートを閉じる。

ひとつ年齢を重ねても、変わらんな。

生理だから情緒が不安定なんだ。こういう時は休息するに限る。
天気もいいし、お昼を食べたら散歩にでも行こう。
シーツを交換して、アイロンをかけて、あ〜すっきり爽快だ。

とはいえ、ホルモンの力には到底勝てず、イライラを振り回していたせいでしっかりとプチ喧嘩を繰り広げ、不貞腐れて布団に入るのだった。

今週もおつかれさま。焦燥感とはまだしばらく付き合っていくようだ。


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