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第1章:コーチングを学ぶきっかけ〜コーチ1年目の軌跡〜

2020年12月、私は主人の転勤によりベトナム・ホーチミンに駐在することになり、家族と一緒に空港近くのホテルで2週間の隔離生活をしていた。
暇で変わり映えのない隔離生活の中、私に訪れた転機は、友人から1本の電話。
その電話を機に、自己と向き合い、私はコーチングを学ぶ決意を固めた。

きっかけは友人からの転職相談

隔離生活は暇だった。滞在期間中たった2回のPCR検査以外、一切外に出れず、1日3食の口に合わない弁当だけが唯一の楽しみだった。

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そんな時、普段あまり連絡をとらない高校時代の友人からLINEが。

「今電話できる?」

話を聞いたところ、「2社内定もらったが、どちらの会社に転職しようか悩んでいる。転勤族の彼との結婚を予定しているが、自分自身のキャリアも諦めたくない。転職エージェント出身&転勤族の妻である私の考えを聞きたい。」とのこと。


私はこれまでの経験や昔からの友人の性格も踏まえて、最大限アドバイスした。気づけば2時間以上熱く話していた。

私の熱い想いとは裏腹に、友人はどこか腑に落ちていない感じだった。


私は電話を切った後、反省していた。

「気づいたら私からのアドバイスばかり。本当に友人のためになる話ができたのか。」


自分と向き合う2週間

あの時の私は、キャリアに漠然とした不安があった。

女性向けのキャリアスクールSHElikesに通い、私はフリーランスのWebデザイナーになった。

小さい頃からファッション業界出身の両親の影響もあってか、絵を描いたり、ものを作ったりすることが好きだったので、Webデザインの仕事は楽しかった。

勉強して4ヶ月でWebデザインの仕事だけで、スクール代やMac代など計50万円以上の投資額を回収した。

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でもなんか違った。

本当にWebデザインは私がやりたいことなのか?


モヤモヤの原因はなんとなく分かっていた。

原因は「人と話さなかったこと」だった。


周りのSHEの受講生(シーメイト)は、イベントに参加したり、Twitterで仲良くしたりしている中で、私はほとんど交流しなかった。

固定の収入がない状態で、子供たちを預けている時間しか勉強も仕事もできないとなると、いかに効率よく勉強して仕事に繋げて、早く卒業するかしか考えてなかった。


さらに私のWebデザインの仕事は、人と話すことがほとんどなかった。

メールやファイルでのテキスト上でのやりとりがほとんどで、直接お話しながら仕事を進めていくことは、前職の人材紹介の営業時代と比べて圧倒的に少なかった。


そんなモヤモヤを抱えている時に、主人の勧めにより見ていた中田敦彦さんのYouTube大学にてこの動画に出会った。

世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方!これだ!!

そう思い、早速Kindleで本を書い、2週間かけて自己理解を深めた。


やりたいことを見つける

自己と向き合った結果、自分のやりたいことについて2つ気づいたことがある。

①人と会って話を聞くことが好き
②本来の価値を発揮できていない企業や個人を支援したい

<①人と会って話を聞くことが好き>は元々のモヤモヤの原因がここにあったし、前職の営業時代の仕事の中で、唯一今でも続けたいなと思うことは「たくさんの方にお会いして話を聞くこと」だった。

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<②本来の価値を発揮できていない企業や個人を支援したい>は私の生まれ育った環境が影響していると思う。


私は瀬戸内海に浮かぶ小豆島という小さな島出身だ。

小さい頃の私は小豆島が好きではなかった。「小豆島出身」と誰かに話すのが恥ずかしかった。


私は高校から船に乗り、高松の高校に毎日通っていたのだが、クラスメイトからは「島人(しまんちゅう)」とからかわれていた。

その悔しさから「絶対に入学後最初のテストで良い成績をとってやる」と決めて、猛勉強した結果、結局高校1年生の頃はずっと学年1位の成績をとり続けた。


周りはざわついた。

「島人のくせに、なんで?」

私は島出身であるということだけで、周りから低く見積もられていた。

こんなことをこれまで何度も経験したことがある。


小さい頃からこんな社会はおかしいと思っていた。

本来持っているその人や企業の価値ではなく、その人や企業の外側(出身や経歴、学歴、知名度など)で価値を判断される社会。

だから前職の営業時代も、どちらかというと、まだ小さくて知名度が低い・ブランド力がなくて採用に困っている企業様を、採用成功に導くことが私の使命だと考えていた。


人と会って話を聞く&本来の価値を発揮できていない企業や個人の支援を、仕事にしたいと思った。

どんな仕事があるだろう?と考えている時に、思い出されたのは、友人からの電話のことだった。


あの時、もっとよい話の聴き方ができていたら、友人の悩みは解消したかもしれない。

私に足りないのは「聴く力」だと気づいた。


聴くと言ってもカウンセリングやコンサルティングなど様々な話の聴き方や、支援手法がある。

ただ色々ある中でも、私が一番好きな話の聴き方が、SHElikesで受けたコーチングだった。

特にアドバイスされるわけでもないのに、なぜか自分の本当の想いに気づいてモヤモヤが解消される。


コーチングを学べば、もし学んでコーチという仕事にならなかったとしても、日常生活で必ず活かせる!と思い、コーチングを学ぶことを決意した。


余白は変化のきっかけ

私は2020年ずっと余白なく勉強や仕事をし続けた。

求人制作、ブロガー、Webデザイナーなど幅広い仕事をした。

「本当にこれでいいのかな?」と思いながらも、走り続けたのだ。


ベトナム転勤という余白を作らざるを得ない境遇におかれて初めて、私は改めてじっくり自己と向き合い、自分のやりたいことを見つけられたような気がする。


コーチングにおいて相談を受ける内容で最も多いテーマは「やりたいことが分からない」だ。

私はやりたいことを見つけるためには、「とりあえずやってみること&立ち止まって自己と向き合うこと」の両方が大切だと思う。

少なくとも私はこの両方をやってみた結果、やりたいことがわかり、現在コーチという仕事をしている。


やりたいことが分からず、今悩んでいる人がいたら、私でよければお話を聴かせてください。

行動することも立ち止まることも、どちらも支援できます。


次回は、第2章「コーチングスクールを選ぶ」にて。

またお会いできることを楽しみにしています!


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