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元私立中学社会科専任教諭が中学入試社会の論述問題を予想してみた
ご注意
私は10年間,私立中学で社会科の専任教諭として勤務し,
毎年中学入試問題を作成してきましたが,
現在は非常勤講師となり,
中学入試には一切関わっていません。
作問も採点もしません。
したがって,
内部情報が聞けるという訳ではありませんし,
情報漏洩にもあたりません。
あくまでも経験から「一般論」として考察したものですので,
ご承知おきください。
入試とは,学校からのメッセージ
単純な計算や漢字問題がたくさん出るということは,
1つ1つ基礎的なことがキッチリ身についている生徒を選びたい。
奇を衒った難問を出すということは,
難しい問題にとことん向き合うような生徒を選びたい。
というメッセージなのだ。
だから,
もし「この問題,なんか嫌だな」という感じがしたら
その学校は合わないのかもしれない。
そういう問題を作る教員がいるというだけの問題ではない。
入試問題は教科会議で揉まれて完成するのである。
ということは,
少なくともその教科の教員たちの合意は得られている,
ということになる。
学校によっては校長や教頭が全ての問題を解いてチェックする,
という話を聞いたことがあるが,
果たしてそのチェックがどこまで機能し,
現場の教員たちへどの程度の干渉力を持つのかはわからないが,
過去問は解いた方がいいのか?
と聞かれたら私は絶対にYESだ。
それは,受験対策という意味よりも,
受験校選びという点において重要だからだ。
なお,受験校選びには,
保護者や生徒,塾すらもほとんど気づいていない重要ポイントがある。
それはこちらにまとめたのでぜひご覧いただきたい。
私立の過去問は教員のクセが出やすい
私立中学は教員の入れ替わりが少ないので,
作問者の教員の専門性といえば聞こえがいいが,
有り体に言えば,クセや好みというものが出やすいのである。
過去問を解きながら,
そういうクセを把握していくのも
攻略方法の1つになってくる。
社会科の場合,地理・歴史・公民のそれぞれ教員が
各問題を作ることが多いが,
論述問題は,全員で会議しながらブラッシュアップしていきながら作っていくことが多い。
なので,論述問題は,現代のトレンド(時事問題)を,
地理的・歴史的・政治的・経済的に俯瞰し,
その因果関係を考察することができるかが問われる。
地理・歴史・公民の偏りなく,
それでいて各専門性(クセ)が重なる部分,
それは,
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