菜食からの健康回復
連投、失礼します☆ オーソモレキュラー栄養医学ONEのKinnyです。
分子栄養学(オーソモレキュラー)で、鬱を克服したのですが、その際に、辿ったステップをまとめようと思いたちました。
同じような方がいるかもしれません。参考症例として使っていただければと思います。
■ 症状等
・鬱、無気力、体力喪失
・もともとアトピーもち(赤ちゃんのころから)
・たくさんの食物アレルギーがでて数年
・コーヒー好き
・甘いもの好き
・30余年の菜食主義・自然食
・4年の完全ビーガンにて、B12枯渇により悪性貧血
・フェリチン21(健常者100)
・胃酸減少により、たんぱく質をとっても下痢
■ 悪性貧血対策
悪性貧血対策は簡単で、B12と葉酸を処方するだけです。
しかし、悪性貧血は原因ではなく結果ですので、食生活の根本改善が必要です。
フェリチンの値だけを見て、鉄サプリを取ると、腸内環境に悪影響を与えて逆効果になります。
フェリチンの値が低い原因が、悪性貧血のように、B12と葉酸による場合もあります。
これが長年鉄の摂取には気を付けていたのに、効果なく、貧血になった理由でした。
■ 長年の菜食=消化力がない!
私は最初から菜食だったわけはなく、自分の胃にとって心地よい食を探求していたら、菜食が消化が良く、快適だったのです…。
しかし、問題の機序が逆でした。
胃酸の分泌力が低下すると、菜食が心地よく、胃に軽く感じられる
ようになります。
すると、栄養的にたんぱく質が不足するので、髪や爪、皮膚、生殖器などに影響が現れます。爪に線が入る、髪が細くなる、皮膚が乾燥する、生理が軽くなる、などです。そのため、局所的な問題解決…皮膚の乾燥対策など…にお金がかかるようになります。
一般的にはこうした症状から、栄養の欠損を疑うことが少ないので、潜在的な栄養欠損が見過ごされがちということになります。
こうなってから、菜食をいきなりたんぱく質食に戻しても、そもそも、消化力がないので、すぐに下痢をしてしまい、全く消化吸収されませんでした。その際、
・ボーンブロス
・アミノ酸
の2つの方法を試しました。
ボーンブロスは私は脂質が多すぎて合いませんでした。ブロスは鶏ガラから取って、取り入れましたが、常食すると太るだけでした。肝心の胃酸分泌量は上がらなかったです。おそらく、ブロス程度では、含有されるアミノ酸量が足りないからではないかと思います。ブロス類は、補う程度のアミノ酸含有量しかないのではないでしょうか。
一方、アミノ酸は市販品では、糖質を同時に含むものが多く、アミノ酸を取っているつもりで糖質を取っているだけになります。糖質を含まないアミノ酸の商品を見つけるのが先決です。
私の場合は粉末よりも、カプセルやタブレットを摂取し始めて、筋量の減少が収まり、胃酸も作られるようになってきました。自分に合った飲みやすさの製品を選ぶのも大事です。
量的には、自分が思っている以上の量が必要でした。筋骨格筋を喪失することが、フレイルの原因ですので、たんぱく質を充分取ることは、高齢になればなるほど大事です。
今でも、保険として継続しています。たんぱく質不足しているかどうか?ですが、つめや髪に症状が出ても、切実感がないので、一般的な会社員勤めしていても、改善しなくてはならないと気が付くことがないかもしれません。
例えば、クライミングジムで一日登ろうとすると、ぐったり疲れてしまう、どっと疲れる、という症状に、私の場合、たんぱく質不足が現れていました。
■ ビタミンCはメガドース
最も普遍的に、サプリメントの恩恵を人類にもたらすビタミンが、ビタミンCではないかと思います。
問題は、ビタミンCってすぐに流れて行ってしまうことと、個人にとって最適な量が分かりにくいということです。
手始めに、ほとんどの人が、1日3g、毎食1000㎎からスタートします。
手術をしたり、疲労したりしたときは、需要が増えます。また目にもたくさん含まれているので、目の健康にも必須です。
私はビタミンCの摂取により、副腎疲労が著しく軽減しました。
その後、朝の起き抜けの水と一緒にビタミンCを摂取することで、緩やかな下剤としての効能があることに気が付き、以来続けています。
ストレスを感じたら、お守りのようにビタミンCを取っています。
摂取した量の半分が流れてしまうので、多めにとっても問題がないビタミンです。
■ リーキーガットにはビタミンD
私は悪性貧血になる前にも、菜食時代から、様々な食品に食物アレルギーが出ていました。大好きなパンも食べれない、ということがありました。
リーキーガットに関しては、ビタミンDの摂取、一日4000IU以上の摂取が著効しました。これを1年以上続けています。
アウトドア活動で、日射に当たることでセロトニンが作られることが、アウトドアがメンタルに良い理由かと思っていましたが、ビタミンD生産が寄与する、もありそうです。
ただ、現代人で十分に日光を浴びれる人は少ないと思いますので、海外のサプリメントの摂取が最も安く、早く合理的な解決法のように思います。
ビタミンDによりリーキーガットが収まった結果、小麦製品も常食でないならば、大丈夫になってきました。毎朝パン、という食生活はどうも私には許されていないようですが、たまになら、全く問題は出ないです。
ビタミンDに加え、食物繊維を充分に取ることで、腸内環境は整いつつあり、ビタミンB群の摂取も徐々に減らしていけそうです。
食物繊維に関しては十分な量の見極めが難しいです。一般論ではなく自分の体に聞くのが大事なようです。
■ 腸内細菌あってこその日本の伝統食
ビタミンB50では顕著に楽になりました。
悪性貧血だけでなく、糖質にせよ、たんぱくにせよ、資質にせよ、すべての代謝の回路がB群不足により、回っていなかったのでしょう。
疲れやすい
慢性疲労状態でした。なんか元気が出ない、という感じです。
ビタミンB群は、食事から、取りにくい栄養素なので、菜食や自然食の人は、不足に陥りやすいです。必要量を計算すると食事でとるのは無理で、結局、サプリで取るのがコスパが良い、ということになりますが、そもそも食事でとれないのならば、そんなに大量には必要でないのかもしれません。
必要量や充足を見極めるのが、とても難しいのがビタミンB群です。
特に日本の伝統食の糖質中心の食生活なのに、発酵食品や食物繊維の摂取が少ないと、B6不足に陥ります。日本の食事で糖質中心でも、メンタル疾患に陥らないのは、腸内細菌が必要なビタミンB群を生産してくれるから、なのです。
つまり、腸内細菌を整えれば、B群のベースとなる量は確保されるので、ときどき外からサプリで摂取すればよいということになります。
しかし、反対から考えると、腸内細菌を整えずに、菜食ベースにしてしまうと、ビタミンB群欠乏により、様々なメンタル症状が出てしまう、ということです。食物繊維や発酵食による腸内環境サポートがあっての、穀物食なのです。
■ ナイアシンが著効
私は野菜は山ほど食べていたのですが、それでもナイアシン欠乏に陥っていたようで、ナイアシンを取り始めて著効しました。著効したことは睡眠の質に表れていました。
ホッファー教授がナイアシンと統合失調症の関係について本に書いておられますが、現代栄養学では関連はまだ未解明のようです。ただナイアシンは比較的安価なサプリメントですので、気になる症状がある人は、メガドースで取ってみるとなんらかの健康効果が表れるかもしれません。
私の場合は、睡眠の質でした。ほとんどなかったほど深く眠れました。
余談ですが、ナイアシンは、凍傷の第一処方だそうです。つまり、血行を改善する効果がすごいということで、副作用として、ナイアシンフラッシュがあげられるほどです。冷え性の人はナイアシンが足りていない、ということも考えられるのかもしれません。
私は運動しており、手足は一般女性と比べてホカホカしていますが、それでも、女性であることで、毛細血管の隅々まで血が行き渡っているとは言えなかったのかもしれません。
■ 亜鉛で、化学物質過敏症が改善
これについては、おそらく亜鉛欠乏があったのではないかと思っています。
小さいときから、外国の化粧品売り場の前を通ると目がお岩さんのように張れてしまい、周囲の人がびっくりするほどでした。そのため、合成の香料を避けたり、新しい住宅を避けたりして生きてきましたが、亜鉛のサプリを取るようになり、全く気にならなくなりました。
思えば、貝汁が嫌いでした。
■ まとめ
以上が、私が効果があった、栄養療法です。
ビタミンBを一日50㎎, ビタミンCを毎食1000㎎、ビタミンDを一日4000IU
は、現代的な生活をする人、みなにお勧めできる処方ではないかと思います。
菜食が心地よいのは、胃酸分泌量低下のため、
だったというのが、残念な事実でした。体に聞いて食べたら、病気になってしまいました…。みなさんも、気を付けてくださいね。たんぱく質不足からの回復は、結構、道のりが長いです。
人間は雑食なので、たんぱく質は必要です。