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成人後の性格形成…親の関与は0%

■ 毒親育ちに子育て本?

『子育てで大事なこと全部まとめてみました』という本を、ふと手に取りました。臨床心理士と精神科のご夫婦の子育て本です。

遺伝行動学において、遺伝の影響、家庭内の影響、家庭外の影響だと、成人後の自尊心や性格に現れる家庭環境の違いの影響は、50%、0%、50%と書いてありました。(被虐家庭除く)

つまり、どの家庭に育っても、自尊心が高い子供は自尊心が高くなる。

毒親、毒親って、”親のせいで自分がうまく行かない!”と主張することの違和感が、正当化されて良かった。

今、毒親問題で悩んでいる人は、視点を変えて、自分の親の視点から、自分に行われた子育てが、どうだったのか?を振り返るのも良いことだし、それに良い本だと思います。

■ 片親、教育虐待、教育ネグレクト、お買い物中毒、ギャンブル依存、ヤングケアラー、兄弟間DV

というくらいの機能不全家庭環境にあった私の目で見ても、親が過保護だった、つまり子供の面倒を見すぎた…ことで、成人後の今の自分が苦悩していることについて、親に解消を求める、謝罪を求めるということの、”おかしさ”、が分かります。

毒親のことは、すっかり忘れて皆さん、好きなように生きましょう☆

私は上記の違和感がぬぐえず、アダルトチルドレンの治療の主流である、インナーチャイルド癒しなどは、なんか違うな~と感じてきたのですが、インナーチャイルドを癒すよりも、

 防衛的な自動反応

…には、自覚的になるほうが良いような気がします。人には誰にでも、”防衛”と言われる機構が働いており、それは子供のころに作られた、自動的な反応になっている。そのために、思いと異なる結果を招くことはあると思います。

私の場合は、頼りにならない目上の人(例、母親)を実感すると、自分が相手を凌駕して目下のもの(例、弟・妹)を守ろうとする自動反応があります。

これを会社でやれば上司が面白くないのは、当然ですね。

さらに言えば、大人になれば、子供の時”目下の人たち”だった弟や妹も、今では大人で、自分で自分を守れるので、別にこの自動反応は要らない。

■ 例えば…

例えば、趣味のロッククライミングですが、指導してくれる人(多くの場合、高齢男性)が頼りない場合が多いです。年配の人のほうが最近クライミングを始めた人より、知識が古く、体力も低い…これは事実ですよね。とすると、私は母を長子としてサポートしていた時代の自動反応で「リーダーシップを肩代わりせねば…」と感じてしまいます。これは、防衛、という反応で、かわいそうなインナーチャイルドではない。

現実に目を向けると、ロッククライミングって私の身体能力(例、背が低い)には、かなり不利な活動なので、幼少期に身に着けた自動反応で、指導者をサポートしようと考えるのは、合理的でもなく、自分にとってマイナスの、自滅への道です。

周囲のクライマーだって、子供だった弟や妹ではないのですから、別にそうした指導者に指導されずとも、理想的環境ではないかもしれないですが、何とか自分たちでクライミングできるでしょう。

■ 子供がせいせいして出ていく実家は成功

私は大人になって家を出る瞬間、かなり”せいせい”しており、”やったー!大人になった、これで好きに出来る!”と、子供時代への決別を歓迎していたので、母の子育ては逆説的ですが成功していたってことですね。

失敗した子育ての失敗の傍証は、子供がいつまでたっても実家を出ていかない、です。

なぜなら、子育ての成功は、子供の自立、だからです。

■ 一般的な子育ての正解が分かった

一般的な子育てについては、子供からの問いかけに対して、返答の事例が載っています。ほぼほぼ、「あなたはどう思う?」と問い返すという内容が多いです。

これを見ると、我が母は、”グッドイナフマザー”だったんじゃないかと思います。学校も”グッドイナフスクール”。

■ 愛着形成は、幼児のころ

私は長子なので、親が初めての子供で緊張していたでしょう。

赤ちゃんの時に親がすぐに反応してくれた赤ちゃんは、誰に対しても同じようにすぐ反応してくれることを求めがちな大人になるそうです。

自分の性格のすぐに結果を求めたがるところが、ここから来ていたのか?と驚きました。

■ 親の子離れのほうが、子の親離れより難しい

子から親への愛は、無条件の愛なので、親からしたら手放すのが惜しい愛です。

友人で母親をやっている人が、子供の進学をサポートしすぎて、子供の解決すべき課題…進学…を、母親の彼女がジブンゴト化しすぎやっちゃってる人が身近にいます。子供のことなのに、いつの間にか母親の彼女が、主体的に動いている…そのこと自体が自覚できない様子を見て、「自分の親もそうだったなぁ」と思いました。

特に第一子に関しては、なんでも初めてのことなので、失敗したくない!という執着心が強く出ます。

”心配”を”この子なら大丈夫!”の信頼に持ちかえるのは、世の母親族には一般に見て難しいようです。

15歳で娘をヨーロッパ一人旅行に出したヤマザキマリさんのお母さんに憧がれていましたが、自分の母に、あんなスーパーお母さんを望むことはできないし、母の限界がそこにあったんだなぁと思いました。

■ 激しかった親離れ

ちなみに私の親離れはかなり激しく、17歳でバイト禁止の目をかいくぐってバイトし、進学費用を貯め、18歳の大学進学で、どの大学に進むか?すらも、親には告げずに受験、進学費用もほぼ出してもらわず、親から完全独立しました。よっぽど家が嫌だったんですよね(笑)。

その後、本人の希望通り、20歳で単身アメリカに働きに行きました。本当は、15歳でしたかったことでした。15歳当時は、交換留学でしたが、親がお金がないとかで出来なかったので、20歳でリベンジ。交換留学費用はたったの30万円だった。当時、高校生の私にはこの金額が小さいということが良く理解できなかったのです。大人になって、15歳と20歳の、この5年の差は大きいと、本人は悔しい思いをしました。高校生向けのマイクロファイナンスとか、あったらよかったのに。

■ 社会性に課題?

私は中学時代に、おかしな校則を署名運動で変えようとしたり、社会運動については積極的なタイプでしたが、その都度、なんか変な風に脅されて辞めされられてきました…

例えば、これをやったら内申書に書くよ、とかいう脅しなど…。

こうした傷は、どういう風に癒していくと、自分のしたい行動をすんなり成功に導くことができるのでしょうか?

その辺が今度は知りたくなってきました。日本人には多い症状だと思うのですが、解決したことがある人誰かいませんかね?

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