木になるデザイン | ジンノマサユキ

ここnoteを中核としながら連携するECサイトにてオリジナル木工作品を販売しています。 日々の生活の中の必需品としての地位(機能)を保ちつつ、少しのゆとり(感性)を与えてくれる、そんな物作りを目指しています。

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自己紹介

ようこそ、 ここは、木製生活雑貨の製造販売をしております、[ 木になるデザイン ]の自己紹介ページです。 2022年7月より、ここnoteを中核とし、連携するECサイトBASEにて、オリジナル木工作品の販売を開始します。 木工を工芸品として特別扱いするのではなく、かと言って、あっさり捨てられてしまう粗雑な製品でもない! 日々の生活の中の必需品としての地位(機能)を保ちつつ、わずかながらでもゆとり(感性)を与えてくれる様な物作りをしたいと考えています。 つきましては 作品紹

    • 食器=陶磁器と言う概念にあえて殴り込みをかけたい僕

      「食器のルーツ」と言う語句でgoogle検索をしたら ↓ページが トップに出て来ました。 食器の歴史を紐解いてみよう - オフィス用品の教科書 その記事では 「食器の歴史はとても古いです。日本で初めて食器が登場したのは縄文時代の縄文土器です。」 とあるのですが 先日、僕の記事で紹介した通り、縄文土器は世界初の陶磁器なので、上の記事に当てはめると世界で最初に食器を用いたのは縄文人ってことになりますね。 ちょっと意地悪な書き出しをしてしまいましたが、 冒頭のページは「食器」=

      • 人類初の陶磁器に想いを馳せながら、僕はウッドフレームにタイルをビルトインしたのでした

        タイルとは 英語ではtileと書き、その語源はラテン語のテグラ tegulaで、物を覆うという意味です。 タイルは、この語源のとおり、建物の壁や床を覆う陶磁器製の建築材料のことを指します。 * 引用名古屋モザイク工業 今回、僕はそのタイルをトレイの底板に使ってしまった訳なんですけどね まあ、陶版?であればよかったのですが、国産タイルは寸法精度がよく、材質も磁気質で何かと都合が良かったからです。 そもそものお話、 陶磁器は焼成温度の高温化や釉薬の使い方で時代と共に進化し

        • 業界の悪しき風習にはまってしまった僕と、その後数年を経てようやく作品になったお話

          僕の家からほど近い場所にある工務店、そこでは毎年1月にイベントが開催されます。 その催し物の一つに「掘り出し市」と言うのがありまして、多分前年分の工事の端材や在庫品なんかをずらりと並べて安価に提供してくれるのです。 毎年、タイルやフローリングの余りとかが出ます。たまに造作の余りなのか、無垢材も出たりするので一応チェックに行きます。 その年、ウォールナットとおぼしき厚み60ミリ長さ幅とも40センチ位の片側耳付き(縁の部分の事)の無垢材が2点、¥500/1点で販売されていました

          お父さんにも花を愛でる気持ちが有ったんだと娘に言われて作った試験管一輪挿し

          梅雨入りしてからもなお続いた日照りに、すっかり干上がってしまった紫陽花が、ここ数日の本降りで、またまた綺麗になりました。 先日、妻と娘を駅まで送って行った時のお話。 どこどこさん家の紫陽花が綺麗と言う妻に、僕はまるまるさんちの方が好きだと言うと、あーあれはガクアジサイね、、、などとやり取りしていたら、 後部座席の娘が 「お父さんにも、花を愛でる気持ちがあったんだ〜」と その言い方に、チョームカつく! とは言え 「めでる」などと言う言い回しに[驚愕]の父なのでありました。 愛

          お父さんにも花を愛でる気持ちが有ったんだと娘に言われて作った試験管一輪挿し

          上蓋を倹飩(ケンドン)方式にしたら、俄然、使い勝手が良い事に気づいた四方転びのティッシュケース

          日本家屋の襖や障子、あれの外し方(はめ方)ってご存知ですか? そう、襖の両端を掴んで、一旦上に持ち上げ、下側を溝から外し、そのまま手前に引いて上側も外す、、、あのやり方 倹飩(ケンドン)って言うのだそうです。 長年建築インテリアの仕事をしてきましたが、恥ずかしながら今の今まで正式な呼び方を知りませんでした。 出前のオカモチ、あの前蓋の納まり(構造)もケンドンですね。 下側の溝は浅く、上側の溝は深くなっていて 襖を上側に逃げる事で、下側の溝を乗り越えてはめられる構造になって

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          木目にこだわる!それって大事だと思うんだよね

          木には年輪といって年を重ねるごとに輪状の濃淡模様が生じます。バームクーヘンみたいなやつですね。なので原木からを板材を製材する時、その切断方向によって全く違う木目を見せます。 年輪と直交する様にカットしたのが柾目。 年輪の接線方向にカットしたのが板目。 当たり前の事ですが、一口に木と言っても、様々な種類があり、それぞれに特徴的な色柄を見せます。家具やインテリアの素材選びとして、木の名前を意識している方は一般の方でも少なく無いのではないでしょうか。 しかし、木目と言うとどうで

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          数学不要?いやいやデザインとか建築の現場ではけっこう使うよ!ってお話

          元々僕が木工雑貨を作るきっかけになったのは、趣味の毛針を入れておく為の、重箱の様に重ねられるケースを作りたかったからなんだ。で、最初は上部と下部を凹凸に切り欠いた箱を作ってみたんだけれど、当時の僕の寸法精度だと重ねると寸法にバラツキがあって綺麗に重ねられなかった。 そこで、多少の誤差ならごまかせる様に、上下を斜めに切り欠く方法にしたのだけれどその方法は材料のロスが多い。 それじゃぁフレームそのものにバンクを付けたら良いんじゃないか?!って事で思いついたのがこの形。 のちのち、

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          留めorイモ? 日本人の美意識のルーツはより良い仕事をするって言う責任感じゃないかと思うのです

          古から木が衣食住に関わって来た日本人には、木材の加工方法や使い方に独特の美意識があります。 例えば、木目へのこだわり、仕口の複雑さ。 強度や耐久性を経験則から学び、より一層の高みへと求めた、探究心、技術力。 そして、そうした行いに対するリスペクトの気持ちが、やがて美意識として日本人の文化に、大げさに言えばDNAとして受け継がれたのではないでしょうか? 上の図は例えば板から箱を組む場合のコーナーのつなぎ方です。 左側の方法は「イモ」(芋)と呼ばれる、最も単純で難易度も低い方法

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