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リスクをなくすには、原因を取り除く

 何度かリスクに関する記事を記載いたしましたが、究極のリスク排除はどのようにすればよいでしょうか。

原因を根本から断つ

そもそもリスク要因があるからリスクを気にしなければならないわけで、要因を大本からなくしてしまえば、以上終了です。

 例えば、実際にあった例ですが、

毎月変動する金利について、関連部署へFAXをしていた。
担当がFAXを失念し、問い合わせが殺到、電話対応に追われて、謝罪とともにFAXをあわてて行った。

今どきFAXというのも珍しいのですが、どうしたらよいか相談されました。

答えは、FAXを辞める

以上終了です。担当職務として割当がされるまでの重要業務だったようです。
若干時代が引き戻された気がしましたが、送信ということをやめて、ホームページに掲載するだけとしました。
周知方法としてはもはや当たり前のホームページに掲載するだけで事足ります。
公的な指標であれば自動で数値を取得して自動更新ということも考えれます。

ちょっと考えればやらないことを選択できたと思いますが、日常のルーチンになると気が付かないということはよくあることだと思います。

すべての作業や業務を疑いをもって考えると業務効率もあがりますし、リスク=業務のばらつきを削減することができます。

この事例では、完全に作業をなくす ということをしましたが、以下の優先順位で検討するとほとんどの作業は軽減でき、ばらつきを抑えることができます。

くせないか
っしょにできないか
ゅんばんをかえられないか
んたんにできないか

ないじゅかと呼んで覚えてしまうと便利です。作業のECRSと呼びますが、詳しくは、以下のページにも記載があります。

遷移先:日本能率協会コンサルティング[JMAC]

優先順位とともに、並べてみます。

1.なくせないか→作業そのものをなくしてしまう。
 ばらつき要因がなくなる。
2.一緒にできないか→複数の作業を一緒にしてしまう。
 工数が1手減りばらつき要因が減る。
3.順番をかえられないか→順番を変えることで効率を上げる。
 やりにく作業の順番を変えて、やりにくいばらつきを減らす。
4.かんたんにできないか→複雑な手順をシンプルにする。
 文字通りシンプルにして間違いを減らしばらつきを減らす。

今行っている作業や業務を一度立ち止まって、ないじゅかしてみると驚くほど改善できる項目が出てきます。

ぜひ一度リスク=ばらつきを減らすために、やらないことを決めませんか というお話でした。

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