
介護って、人生のステージの主人公を、
自分自身から介護してくれる人に明け渡す作業なのかも、と思う。
それは、難しい作業だ。
とても、とても難しい作業だ。
自らがその立場になった時、わたくしは素直に
明け渡すことができるだろうか??
可愛い御婆ちゃんになる自信なんてない。
きっとわたくしは、偏屈で頑固な御婆ちゃんになるだろう。
断捨離だの
終活だの
いろんなことが言われているけれど
でも、介護する人ではなく
「介護される人が主人公なのだ」って事を、笑顔で言う人は少ない。
大変な中に、喜びがあること。
大変な中に、笑顔があること。
語ってくれる人は、少ない。
いつもいつも
「大変だ」
「苦しい」
「逃げ場がない」
「汚い」
それだけだろうか?って思う。
悟っている訳でも、聖人君子でもないけれど
父の7年の自宅介護の日々のことを思う時
決して「それだけ」ではなかったなあと、思う。
嵐の後に
凪いだ青空が見えたあの日のことを
空を見上げながら、今、思う。