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「視覚的支援をしてみよう」動画版

「視覚的支援をしてみよう」解説冊子にもとづいて話したものを動画化しました。

 視覚的支援をするさいに考えておこないといけないことや、支援の具体例について語っています。最初のは全体を通したもの。なお途中大久保賢一先生を「ガチガチの応用行動分析家」と紹介していますが、disっているわけでなく、全てを随伴性の観点で考えていかれる、という意味です。お人柄は、この動画の公開許可を出して下さるぐらい柔軟です。
1時間31分41秒あります(長い!)分割したものは、下にあります。


1.自閉症(自閉スペクトラム症)の特性(ローナ・ウィングによる)
4分15秒


2.どう考えて支援するのか
 支援をする時に考えておく基本的な考え方について。なお途中大久保先生を「ガチガチの応用行動分析家」と紹介していますが、disっているわけでなく、全てを随伴性の観点で考えていかれる、という意味です。お人柄は、この動画の公開許可を出して下さるぐらい柔軟です。(同じ文を2回読ませてすいません)
8分11秒


3.支援をする時に大事なこと(標語的に)
 おめめどうの奥平綾子さんが標語的に簡潔にまとめた文を紹介しています。
15分28秒


4.視覚的支援をする前に
 視覚的支援を始めようと思った時に、最初に調べること、起こりやすいことについて述べています。
4分37秒


5.カレンダー
 軽視されがちな(私も2010年頃まで軽視していた)カレンダーについて
7分28秒


6.スケジュール
 スケジュールの重要性は周知されてきましたが、まだまだ「特別な時だけ作る」というような運用も多いです。毎日が大事ですね。
5分37秒


7.おはなし・伝える・伝えてもらう
「誰から」「誰へ」「どんな内容を」伝えるのか。そこが大事ですね。          16分33秒


8.えらぶ
 えらぶ。日頃からの「選択活動」は、意思表出のためにも必要です。
2分2秒


9.ルールを知る、有無を知る「◯✕メモ」
「いくら言ってもきかない」と思っておられる方、音声言語だと意味がわかっていないのかもしれません。後から「◯✕メモ」を使ってみると、「えっ!こんなルールも知らなかったの!?」とわかることも多くあります。
 しかし「支援ツール」は「言う事(伝えたこと)を守らせる」ために使うものではないことに、どのツールの場合もご留意下さい。
 なお、周囲がルールの理由の説明が上手になってくると、「◯✕メモ」を使う頻度は下がります。


10.理由を説明する「どうしてメモ」
 TEACCH の氷山モデルを参考にしています。
2分35秒


11.時系列のある理由を説明する「四コマメモ」
 理由を説明するだけでなく、スケジュールや手順書としても、よく使われます。
3分50秒


12.やりとりをする「おはなしツイン」
 文の書ける人に便利。なお、文を書けない人用(選択肢を書いてあげる)の使い方も出てきます。
3分17秒


13.家や外で整理して使う
 家でのトランジションエリアでの整理法、外へ持ち出す時の運搬手段について
3分52秒


14.場所をわかりやすくする・自立課題学習・家事
 ①場所をわかりやすくする(物理的構造化)
 ②自立課題学習(作業・終わりの理解)
 ③家事(余暇活動・稼ぐ体験)


15.参考になる書籍やサイト
2分54秒


なお、参考文献や、Special Thanks が「全」にはついたのですが、「15.参考になる書籍やサイト」につけた動画は「以前と同じ動画」と判断されたようで、アップできませんでしたので、こちらにテキストで置いておきます。

この動画を作るのに参考にした一部

『自閉症の療育者』E.ショプラー 著/佐々木正美 監修(1990)財団法人神奈川県児童医療福祉財団

『自閉症スペクトル』ローナ・ウィング 著/久保紘章・佐々木正美・清水康夫 訳(1998)東京書籍

『こころの科学 235号』(2024.5)日本評論社

『3ステップで行動問題を解決するハンドブック』大久保賢一 著(2019)Gakken

『今日からできる支援のコツ♪』奥平綾子/kingstone(2019)おめめどう

『杖の役割〜障害支援の元』大西俊介(2005)おめめどう

『 自閉症のもりもとさん〜その世界から見えてくるもの〜』もりもと・奥平綾子(2018)おめめどう

その他、多くのおめめどうの書籍

『わたしの心と体を守る本』遠見才希子 著(2022)KADOKAWA

『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』やまがたてるえ 著(2022)かんき出版

『自閉症児と絵カードでコミュニケーションーPECSとAAC-第2版』アンディ・ボンディ/ロリ・フロスト 著 園山繁樹/竹内康二/門眞一郎 訳(2020)二瓶社

『自閉症のひとたちへの援助システム TEACCH を日本でいかすには』藤村出・服巻智子・諏訪利明・内山登紀夫・安倍陽子・鈴木伸五 著(1999)朝日新聞厚生文化事業団

『視覚シンボルで楽々コミュニケーション』ドロップレット・プロジェクト編(2010)エンパワメント研究所

Special Thanks

事例を出すことを許可してくださったみなさん
画像を提供してくださったおめめどうユーザーのみなさん
動画作成に協力してくださったみなさん

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