背骨の歪みについて解説
背骨は歪みますか?
「骨盤の歪み」と同じように言われることの多いのが「背骨の歪み」ですね。
この言葉もかなり使いやすい言葉なので、よく聞くことが多いと思います。
ですがこの言葉も「骨盤の歪み」と同様に、誤った認識を作ってしまい、ケアやトレーニングの方法を無駄に複雑にしてしまう可能性があります。
今回は、
・背骨が歪んでいる
・歪みを治しましょう
と言われたことがある人に向けて、背骨の歪みについて、
解剖学・運動学の観点から解説します。
前回の骨盤の歪みの記事も併せて読んでいただくと姿勢に関する理解がぐっと深まります!
是非こちらも確認してみてください!
https://ameblo.jp/kinethera/entry-12594789819.html
この記事を読むと以下の事がわかります
背骨がなぜ歪んでいるように見えるのかを解説
歪んでいるように見える原因を解説
背骨の歪みの解消方法を解説
このブログでは
主に姿勢に関する内容を国家資格保有者でありキネスティックセラピストでもある筆者が
個人の経験と解剖学・運動学的知見からわかりやすく発信しています。
是非最後まで読んでみてください!
歪みと勘違いされる背骨の動きについて
背骨の関節の動きは大きく分けて3種類あり、
前後の動きである→「屈伸運動」
左右の動きの→「側屈」
捻る動きの→「回旋」
があります。
背骨の歪みとは、側湾症や圧迫骨折などの骨の問題を除けば、主に背骨の「屈伸」「側屈」「回旋」という動きで表すことが出来ます。
背骨の動きは一見すると複雑に見えますが、
実はこれらの動きを組み合わせることで成り立っています。
考えてみるとそこまで難しいものではありませんが、
見た目としては複雑そうに見えます。
そのため「背骨の歪み」と表してしまった方が、
背骨の不調としてクライアントに伝えやすいのだと思います。
ですが、
「姿勢を良くしたい」
「姿勢から来る身体の不調をなんとかしたい」
と本当に思っているのであれば、「歪み」という表現では不十分です。
それはなぜか。
先ほど説明したように、背骨の動きは「屈伸」「側屈」「回旋」の動きが組み合わさっています。
そのため一言で歪みと言っても、その動きは多種多様です。
歪みに対しての基本的なアプローチの方法としては、その歪みが背骨のどの動きからなっているのかを確認し、その動きと逆の動きを引き出すことができれば有効なアプローチになり得ます。
歪み方が人によって違うのであれば、アプローチする場所や方法も違ってきます。
インターネット上によくある、歪みに対する「矯正アプローチ」は他の誰かに対してのアプローチのため、あなたにそのアプローチが有効であるかどうかはわかりません。
あなたの背骨の動きと関係ない動きのアプローチや、より歪みを強くする方向のアプローチも、インターネット上の情報の中には含まれています。
そのため重要なことは、歪みに対するアプローチ方法を探すのではなく、あなたがどのような動きの偏りがあって歪んでいるように見えているのかを知ることです。
あなたの背骨がどう歪んでいるのか確認する方法
あなたの背骨の動きにどのような偏りがあるのか確認する方法があります。
姿勢、特に背骨は動きとしてはあまり目立たないので、鏡などで自身の姿勢を見るだけではなかなかわかりにくいものがあります。
そのためより実感を持って確認する方法としては、動きながら確認する方法が分かりやすくてよいのではないかと思っています。
やり方を簡単に解説します。
まず姿勢ですが、四つ這いや椅子に座った状態などで行うことができます。
立った状態でも出来ますが、脚の付け根である股関節の動きでごまかされてしまうので、少しわかりにくくなります。
広いスペースは必要ありませんが、四つ這いで行う場合は膝などが痛くならないように、マットの上か、膝にタオルなど敷いて行いましょう。
背骨は「屈伸」「側屈」「回旋」の3つの動きで出来ています。
そのため、この3つの動きをそれぞれ丁寧に行い、どの動きで硬さを感じるか、動いている時に気持ち良さを感じるかを確認していきます。
例えば背骨の屈伸運動を行い、屈曲と伸展でどちらが動いていて気持ちが良いか、どちらの動きがやりにくいかなどを確認して、その動きの方向を確認していきましょう。
身体が動かしにくい方があれば、あなたの背骨はその反対方向へ動きが偏っていた可能性が高いです。
*以前に背骨を手術したことがある方や、現在治療中の方はまず医師に相談してください。
今回の方法で自身の背骨の動きの偏りがわかれば、その偏った運動と反対方向へ動かすアプローチをインターネットや、書籍などで調べるとあなたに合ったアプローチを選ぶことが出来ます。
最後に
今回は巷の整体院やサロンで言われるような「背骨の歪み」について、運動学の観点からお話ししました。
実際には歪みというのは、様々な運動の組み合わせで起きており、
安易に歪みという言葉で片づけてしまうと、どんなアプローチをしたらよいのか分からず身体を壊してしまうかもしれません。
そうならないためにも、自分の身体のことを自分自身で確認することができるように、今回の記事を参考にしてみてください。
自分では分からないような、より詳細な評価やアプローチの方法が知りたい人は、専門家に相談してみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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今回の記事以外にも姿勢に関する情報や、姿勢を意識するポイント、ストレッチ、
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