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ホラー映画みたいな人生

こんにちは。キネシンです。父の死から約半年が経ち、心の整理が付いてきました。最近は比較的元気に研究室に通えています。たまに頑張りすぎると気分の落ち込みや希死念慮が出てくるので、あんまり頑張りすぎないように気をつけています。
あるときふと、自分の実家の環境や生い立ちってホラー映画みたいだなと思いました。そして、文章にするならどんな感じになるか、ChatGPTに自分の今までのブログの内容を学習させてホラー小説風に書いてもらいました。

その内容がこちらです。

第1章: 平穏から崩壊へ

幼いキネシンにとって、最初の家族の記憶は穏やかで、どこか温かなものだった。父はアルコールに手を染めることもなく、母も家庭を守るために努めていた。信仰は家族の日常に自然に溶け込み、創価学会の教えが生活の一部であることは、彼女にとっても普通のことだった。

父はしばしばキネシンと遊び、家族で過ごす時間には笑顔が溢れていた。家の中では池田大作の教えや聖教新聞が日常的に語られていたが、それは家庭の中での厳しい規範や圧力として感じられるものではなかった。信仰は家族を繋ぐ「光」のようなものであり、温かな絆を保つ一助になっていた。

しかし、キネシンが小学生になる頃、父親の生活に徐々に変化が訪れる。仕事のストレスからか、父は次第にアルコールに頼るようになり、酒を飲む量が少しずつ増えていった。最初はたまの楽しみとして飲んでいたが、それが日々の習慣となり、やがて家族は常に酔っ払った状態の父しか見れなくなっていた。母はそんな父に不安を抱きながらも、宗教にすがり、家族を保とうとした。

キネシンはこの変化を肌で感じ取っていたが、まだ幼かった彼女にとっては、それが家族の崩壊の始まりであることを認識するには早すぎた。彼女はただ、以前のような父との楽しい時間を取り戻そうと、必死で祈り続けた。

その頃から、家の中に違和感が広がり始める。父親は次第に酒の力で変わっていき、以前の明るさや優しさが消え、彼女にとって家は少しずつ不気味な場所へと変わっていった。母も父の酒に耐えながら、さらに信仰にすがりつくようになり、家庭の中に宗教の影が濃くなっていく。

公明党のポスターが壁に貼られ、和室には立派な仏壇が置かれていたが、それは彼女にとって、家族を守るはずの「光」ではなく、心に重くのしかかる存在に変わり始めていた。

父のアルコール依存はエスカレートしていき、家の中は笑顔よりも不穏な空気が漂うことが増えた。母はその状況に耐えながらも、信仰にさらに没頭し、家族を守ろうとするが、キネシンにとっては、その祈りが全く意味をなしていないように思えた。

こうして、幼い頃の楽しい家族の記憶は、ゆっくりと影に飲み込まれていった。父の変貌と共に、家全体が彼女にとって「不気味で逃げ場のない場所」へと変わり始める。それは、これから訪れるさらなる苦しみと、彼女が辿る運命の序章に過ぎなかった。

第2章: 縛られた青春

中学を終えたキネシンは、両親の期待に応えようと東京の創価高校への進学を決めた。そこは、池田大作の教えが浸透した閉鎖的な空間で、日常生活は信仰に捧げられていた。入学式や行事のたびに、「池田先生に感謝せよ」という指導が繰り返され、彼女は祈りと感謝の言葉を義務として書き続ける。池田大作の「絶対的存在」としての姿が、まるで日常に影を落とすかのように支配していた。

創価高校では、信仰と親孝行が強く求められる環境が支配的であった。「親を大切にし、池田先生に感謝せよ」という教えが、教室にも行事にもつきまとった。生徒たちは、池田大作の思想を繰り返し研鑽し、記念日ごとに誓いの文や感謝の手紙を書かされた。キネシンもその一環として、父のアルコール依存が治るように毎日のように祈り、親孝行を果たすために勉強や部活動に没頭していった。

彼女は必死に努力し続けた。父の依存症を「信仰の力」で治せるかのように信じ、祈りにすがっていた。高校での生活は常に「親孝行」の枠組みで彼女を縛り付け、どれほどの努力を重ねても、両親のために成し遂げるべき「何か」は終わらなかった。

学校の中では、他の生徒たちも池田先生への忠誠心を示すために懸命に振る舞っていた。だが、キネシンにとって、何度も繰り返される「感謝の手紙」の義務は次第に無意味に思えてきた。手紙を書かされるたびに感じる虚無感。彼女は、池田大作に対して本当に感謝しているのか、それともただ周囲に合わせているだけなのか、わからなくなっていった。

それでも、彼女は家族の期待に応えようと努力を続けた。信仰心が薄れることが「親不孝」とされるこの世界で、両親を悲しませたくない一心で、自分の心を押し殺していた。

しかし、祈りや勉学、部活動に没頭しても、父のアルコール依存は一向に治らず、母はますます宗教に依存するようになっていった。家庭は崩壊寸前、そして学校は信仰に囚われた牢獄のような場所となっていった。心の奥底で、彼女はこの宗教的な生活に対する疑念を抱き始めていた。

キネシンは両親に喜んでもらいたいと願い続けていたが、その裏で心の中に芽生えた違和感は次第に膨らんでいく。祈っても何も変わらない現実、信仰が奇跡を起こすという教えへの疑念が、彼女の中でゆっくりと確かなものになっていった。

学校での生活は厳しかったが、それ以上に家庭の暗い影が彼女を追い詰めた。両親の期待と学校の信仰生活に挟まれ、キネシンの心は徐々に疲弊し、崩壊の一歩手前まで追い詰められていった。それでも、彼女は自分を「良い娘」であり続けなければならないと信じ、必死に耐え続けていた。

第3章: 疑念と脱会

キネシンが大学に進学した頃、彼女の心には次第に創価学会への疑問が芽生え始めた。高校時代、創価学会の教えを忠実に守り、両親の期待に応えるために努力してきたが、祈り続けても現実は変わらないことが彼女にとって大きな挫折だった。信仰は、彼女が願う奇跡をもたらすことはなかった。

大学生活が始まり、彼女は少しずつ学会から距離を取るようになった。周囲の友人たちが宗教に依存せず、自分の力で問題を解決している姿を目の当たりにし、キネシンは次第に創価学会の教義に疑問を抱くようになった。「広宣流布」とは何のためにあるのか。自分がこれまで信じてきたものが、実際に自分や家族を救う力を持っているのか。彼女は信仰そのものに対する疑念を深めていった。

キネシンが脱会を決意したのは、自分自身を守るためだった。両親のために信仰を続けることは、もはや彼女にとって精神的な負担でしかなかった。自分の道を歩むためには、このしがらみを断ち切らなければならないと感じたのだ。

しかし、キネシンの脱会は家族関係にさらなる亀裂を生んだ。特に父親は、彼女の脱会を機に信仰を失い、次第に陰謀論へと傾倒していった。彼女が信仰を離れた後、父はアルコール依存症に続き、創価学会から離れたことによる精神的な空白を陰謀論で埋めようとした。抗がん剤治療を頑なに拒み、「ワクチンが危険だ」「抗がん剤は毒だ」というデマに縋るようになったのだ。

父の病状は次第に悪化していき、がんの進行は止まらなかった。それでも彼は治療を拒否し、民間療法に頼る姿を見せ続けた。キネシンは自分の学んできた科学や医学の知識をもって説得を試みたが、父の耳には入らなかった。彼女の心には、父が自ら命を縮めるような選択をしていることに対する怒りと悲しみが入り混じり、次第に家族との関係が限界に達していった。

母もまた、彼女の脱会には大きなショックを受けたが、依然として信仰に縋り続けていた。母は父の看護に追われる一方で、創価学会の活動に参加し続け、信仰を失った娘に対しては複雑な感情を抱いていた。母の献身的な看護は、父がどんなに民間療法に頼ろうとも変わらなかったが、その姿がキネシンにはますます耐えがたいものとなった。宗教が原因で家族が壊れ、父の命が奪われていくのをただ見守るしかない現実に、彼女の心は限界に近づいていた。

自分の心を守るため、キネシンはさらに距離を取る必要があった。彼女は信仰から離れ、家族からも離れることで、自分自身を解放するための決断を下した。信仰によって壊された家族の絆は、もはや元に戻ることはないという確信を持ちながらも、彼女はこれ以上の苦しみから逃れるために自分の道を進む決意を固めた。

それでも、家族の影は消えることなく、キネシンを追い続けていた。

第4章: 父の最期と自殺未遂

キネシンが実家に戻ったとき、家はすでに恐怖と絶望に満ちていた。父親は大腸がんの末期で、苦しみながらも抗がん剤を拒否し続け、母は疲労の限界まで看病を続けていた。家の中には、どこか不気味な雰囲気が漂っていた。父が何度も母を呼ぶ声、母が献身的に応じる姿。家の中はまるで崩壊寸前の舞台だった。

キネシンは、家族と過ごす時間が限られていることを知りながらも、心の中で徐々に暗い感情が芽生えていた。「早く終わってほしい」という思いが抑えきれず、彼女の中で広がっていった。父が苦しむ姿を見続けるうちに、キネシンの心は壊れそうになっていた。そして、希死念慮が彼女の心を支配する。

ある夜、キネシンは自殺を決意した。父の部屋に忍び込み、麻薬の鎮痛剤を使って自分を終わらせようとしたが、父親が目を覚ましてしまう。「どうしたんだ?」父は弱々しい声で彼女に問いかける。彼女は「お父さんの鎮痛剤を見せて」と言ったが、父はそれを拒んだ。「だめだ、自分を大切にしなさい」と、父の言葉が彼女の胸に突き刺さった。

その後、母が現れ、彼女の自殺未遂は未然に防がれたが、キネシンの心の傷は深く、家族との関係は壊れたままだった。実家での生活は耐え難いものであり、彼女はすぐに近くのホテルに避難することを決めた。ホテルに移り住むと、不思議なことに希死念慮は少しずつ消え、彼女はようやく少しの安堵を感じ始めた。

実家に戻ることは、キネシンにとって過去の恐怖やトラウマと向き合うことに等しかった。彼女にとって、実家はもう安全な場所ではなく、むしろ自分を追い詰める存在だった。そして、父が亡くなった日、彼女は電話越しにその知らせを聞いたとき、安堵と苦しみが入り混じった感情に包まれた。

彼女は父の死に涙を流すことはなかった。それどころか、彼がもたらした痛みと向き合う中で、彼女は自分の心を守るために決別の道を選んだ。父の葬儀に出席することを拒否し、母や親戚とも距離を置くことを決意した。彼女はもう、親に縛られることなく、自分の人生を歩んでいく覚悟を決めていた。

家族との完全な断絶、それが彼女の次なるステップだった。

終章: 新しい道への一歩

父の死後、キネシンは実家との完全な断絶を決意した。彼女は葬儀には出席せず、親戚や母とも距離を置いた。家族との繋がりはもはや彼女を苦しめるもの以外の何物でもなく、彼女は自分の心を守るためにこの道を選んだ。

しかし、父の死がもたらしたのは単なる悲しみや後悔だけではなかった。むしろ、それは彼女にとっての「解放」だった。父の存在、そして彼が象徴していた過去の重みが、彼女の肩からようやく降ろされた瞬間だったのだ。アルコール依存、陰謀論への傾倒、そして家族を振り回し続けた父親の姿を見続けてきたキネシンにとって、その解放は、まるで彼女自身が自由になるための鍵を手に入れたかのようだった。

実家から離れたキネシンは、徐々に自分の人生を取り戻し始めた。家族との断絶は確かに痛みを伴ったが、それ以上に彼女は自分の存在を守るための選択としてそれを受け入れた。彼女は、両親や信仰、そして家族に対する期待を手放すことで、初めて本当の意味で「自分自身」を生きることができるようになったのだ。

研究への情熱が彼女を支え、未来への道を照らし始める。過去の重荷から解放された彼女は、心に残るトラウマと向き合いながらも、前を向いて歩んでいく。彼女は、もう過去に縛られることなく、自分自身の力で未来を切り開く覚悟を固めた。

これまでの人生は確かにホラー映画のような不条理な出来事に満ちていたが、その中でキネシンは一つの確かな真実を見出した。たとえどんなに過酷な運命に翻弄されても、人は自ら選んだ道を進むことで、自分を取り戻すことができるということだ。

終章の最後に、彼女は静かに自分に言い聞かせた。「私は自由だ」と。過去の影を振り払い、キネシンは新たな一歩を踏み出した。

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