荒野の用心棒(1965)
世界に誇る黒澤明の傑作『用心棒』に着想を得た、セルジオ・レオーネ監督の元祖マカロニ・ウエスタン。TV西部劇『ローハイド』で一応人気は出ていたイーストウッドは、本作の成功で映画スターとしてもブレイク。
荒野の町に、葉巻をくわえポンチョをまとった流れ者がやってきた。この町はロホスとバクスターというボス2人に牛耳られており、2人それぞれの勢力が繰り広げている抗争のせいで、今や荒廃しきっていた。ポンチョの男は、からんできたゴロツキ4人をたった1人で早撃ちで瞬殺し、スゴ腕ぶりを見せつけてロホスに用心棒として雇われる。そして、両陣営をますます争わせ共倒れさせようと、密かに計略をめぐらす。 the Cinema
格好いい! 渋い! 面白い!
いろいろ公開時にはトラブルがあったようですが、とても面白かった。
私の黒澤明監督の記憶は 『夢』 くらいしかなかったので、ウエスタンからの逆輸出な感じで作品を観ています。
クリント・イーストウッドの若い頃の格好良さに何度観てもシビレる…。
ストーリーはあらすじのまま。流れ着いた町での暴れぶり。
絡んできた輩を…
一瞬で!
どの町にもある酒場だけど、この町の酒場は開店休業状態。
金はいいから早く町を出ろと諭す酒場の気のいいオヤジさん。
町のボスの一人、バクスター。
もう一人のボス、ロホスのラモン。(白いシャツ)
そしてラモンが首ったけな人妻。誘拐も同然で囲われている。
二つの組織がそれぞれ騙しあい、殺し合うなかで、ラモンの愛する人妻をきっかけに壮絶な報復が始まります。
名無しのポンチョ男も危機一髪で逃げ出すも執拗な捜索が続き、バーのオヤジにも危機が迫ります!
拷問を受けても絶対に口を割らない、タフなオヤジ!
そして遂にヤツがやってくる。
煙の中から…。
格好いい!
ラモンと手下を相手にどう戦うのか!?
さて、ようやくドル箱3部作が見終わりました (・ω・)
どれもとても面白かったです!
この作品でのラモンは夕陽のガンマンでのインディオの俳優さんでしたが、どちらも叶わぬ恋の相手を無理やり自分のモノにしようとするも無残に散る哀しき男の役だった感じです。
でも悪党なのに、そのなんとも悲しげな瞳がとても魅力的でした。
ウエスタン映画は今まであまり興味がなかったんですが、こんなに面白く格好いいとは。新鮮で新しい楽しみの発見でした(。・ω・。)
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