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読書編⑧【スタイルズ荘の怪事件】 アガサ・クリスティ
戦傷を癒そうと、旧友カヴェンディッシュの母エミリイの邸〈スタイルズ荘〉を訪れたヘイスティングズは、到着早々事件に巻き込まれた。 二十も下の男と再婚したばかりのエミリイがストリキニーネで毒殺されたのだ。 困惑するヘイスティングズの胸にある男の姿が浮かんだ。 卵型の頭と見事な口髭が印象的な小男―ベルギーから亡命し、エミリイのおかげで近くに居を構えたエルキュール・ポアロだ。 かくしてポアロは恩人毒殺の謎を解くべく、自慢の“灰色の脳細胞”を駆使しはじめた… 不朽の名探偵ポアロの出発点となった女史の記念すべき処女作! ハヤカワ・ミステリ文庫
ポアロの出発点、ポアロが世界に登場した作品。
そして私にとってはじめてのアガサ・クリスティー。
私の記憶のポアロは小説よりこっちだったので、ずっとこのイメージで読み進めています。
最初は登場人物の名前と関係性のややこしさに戸惑いました。
お金持ちのお家なので家主以外にも、その息子夫婦やメイドや友人が出入りしていて、なかなか誰が誰かすぐには入ってきにくかったです。
それでもページを行ったり来たりしながら読み進めると気付けばちゃんと人物がそれぞれ見えてきて読みやすくなっていました。
面白さは言うまでもなく、えー!どうしたってその人じゃないか! どう違うの? まさかあなたが? そんな?! って感じで飽きずに読むことが出来ました。
読み終わった時の満足感も楽しさも良くて、すぐに他のアガサ・クリスティ作品を買いました。
スタイルズ荘の怪事件が少し前の訳だったようでそれに合わせてなるべく前の訳かなと思われる中古を買い揃えています。
この表紙も好きなので揃えたい。
今日までスタイルズ荘、ゴルフ場殺人事件、アクロイド殺し、5匹の子豚まで読みました。
アクロイド殺しには声が出ました。
他の作品も読むのが楽しみです♪
余談ですが、すっかりアガサ・クリスティが楽しい時間になっていますが、基本的には私は読書家ではありません。
気になる本があれば読むけど年に数冊とかシリーズになってるのを読み切る程度です。
なので今年は本を読もう!と決めて 年に30冊を目標にしました。
読書家の方からしたらすぐに読めてしまう数でしょうけど、そうじゃない私にはギリギリ読めそうなラインです。
でも読み始めたらけっこう楽しくてそろそろ目標を達成しそうです。
そして、私は読書はそんなにしないのに 【本】が好きなんです!
【本】そのモノ。 読まずとも本がいっぱいある部屋や本棚に憧れます。
新品のあのサラサラした白いページや匂いもいいのですが中でも、少しくたびれた本はちょっと特別。
表紙のデザインの他にも、日に焼けた紙の匂いや色、ちょっとづつ違う活字など。
何とも言えないその匂いが好きだったりします。
その本に香水を吹き付けた栞を挟んでおくと、また違った匂いになっていいのです。
そんな自分なりの楽しみを見つけながら読んでいくのも良いものだなと感じております。