テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2020)
「未来世紀ブラジル」の鬼才テリー・ギリアムが映画化を試みるも、そのたびに製作中止などの憂き目に遭い、幾度も頓挫してきた企画で、構想から30年を経て完成にこぎつけた、ギリアム念願の一作。自らをドン・キホーテと信じる老人と若手映画監督の奇妙な旅路を描く。仕事への情熱を失っていた若手CM監督のトビーはスペインの田舎での撮影中、謎めいた男からDVDを渡される。それはトビーが10年前の学生時代に監督し、賞にも輝いた「ドン・キホーテを殺した男」だった。映画の舞台となった村が近くにあることを知ったトビーは、現地を訪れるが、ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルが自分を本物の騎士だと信じ込むなど、村の人々はトビーの映画のせいですっかり変わり果てていた。トビーをドン・キホーテの忠実な従者サンチョだと思い込んだハビエルは、トビーを無理やり連れ出し、冒険の旅へ出るが……。自らをドン・キホーテと思い込む老人ハビエルを「2人のローマ教皇」のジョナサン・プライス、トビー役を「スター・ウォーズ」シリーズのカイロ・レン役で知られるアダム・ドライバーが演じた。 映画.com
何気にテリー・ギリアム監督の作品もけっこう好きで観てしまいます。
このドン・キホーテ、ついに完成させたの!?と驚きました。
やっぱり映画館で観たかったな~と若干後悔しています(´д`)
内容はあらすじ通りで予告編の通りハチャメチャなんですが、そもそも私はドン・キホーテをよく知らなかった。
このイメージだけ。
何となく「ほら吹き男爵」と同じかと思ってたくらい。 なので恥ずかしながら同じギリアム監督の『バロン』はドン・キホーテのモチーフなのかと思ってたくらいでした。
ちゃんと調べてみると元のお話もハチャメチャで、ギリアム監督の『ドン・キホーテ』はなかなかに流れに沿ってるように思えました。
ドン・キホーテ。 ジャン・ロシュフォールやジョン・ハートがキャスティングされながらも叶わなかった。冒頭で二人へ捧ぐとありますが、どちらがドン・キホーテでも素敵だったでしょう。
最終的には『未来世紀ブラジル』に主演していたジョナサン・プライスが決まったようでした。こちらもとてもイイ。
何度も撮影中止になったりしながら完成させた『ドン・キホーテ』。
観ながらギリアム監督の紆余曲折を感じつつ、ギリアム監督がトビーであり、ドン・キホーテであったんじゃなかろうかと思ったり。
何にしてもファンタジー全開の素晴らしい作品でした。好みは分かれるでしょうけど(^_^;)
ギリアムはいくつもの“傑作”をものにしているのだが、同時に“傑作”から逸脱せずにいられない業の深い映画作家でもある。イマジネーションが豊かすぎて、または反骨精神が強すぎ、そして情熱の総量が大きすぎて、映画を行儀良くまとめることができない癖の持ち主なのだ。 映画.com
素敵なコメント( ´艸`)
私のギリアム監督作品の印象は『12モンキーズ』『未来世紀ブラジル』『バロン』『バンデッドQ』とかで夢と現実がどんどん曖昧になって混乱していく本当の夢の具現化というか、そんな感じで凄く好みなんですよね。
他の作品も面白かったけど、この辺りのが凄く好み。
私が夢をよく見る方で、内容もほとんど覚えていて、時には目覚めても夢の感覚に引きずられて現実の感覚が混乱してるとか、自分の部屋が違って感じたり、気分まで左右される事もあるので、曖昧なファンタジーの世界観は受け入れやすいのかもしれないです(・ω・)
それにしても、またもアダム・ドライバー!
全く違う印象で面白かったです!
ダークサイドはどこへやら(≧∀≦)
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