ねじれた家(2017)
ミステリーの女王アガサ・クリスティが1949年に発表した「ねじれた家」を映画化。無一文から巨万の富を築いた大富豪レオニデスが毒殺され、私立探偵のチャールズは、レオニデスの孫娘で元恋人のソフィアから捜査を依頼される。レオニデスの屋敷には3世代にわたる一族が勢ぞろいしており、巨額の遺産をめぐって疑惑や嫉妬、憎悪が入り乱れていた。捜査を開始したチャールズは、ソフィアを含めた一族全員に殺害の動機があることに気づく。そして真相に近づいていく中で、第2の殺人が起こり……。一族を仕切る大伯母イーディス役に、「天才作家の妻 40年目の真実」ほかで7度のアカデミー賞ノミネートのグレン・クローズ。私立探偵チャールズ役は同作でクローズと共演しているマックス・アイアンズ。監督に「サラの鍵」「ダーク・プレイス」のジル・パケ=ブレネール、脚本に群像劇「ゴスフォード・パーク」でアカデミー脚本賞を受賞しているジュリアン・フェロウズ。映画.com
すっかりアガサ・クリスティブームになっている我が家。
「情婦」がとても面白かったので、「ねじれた家」も観てみたい!と珍しくパートナーからのリクエストでした。
少しアガサ・クリスティを読んでみて、その登場人物と関係性の多さにようやく慣れてきたので、すんなり登場人物は入ってきました。
ポアロは出てきませんが、探偵は出てきます。
ちょっと頼りなさげな探偵チャールズ。
探偵の依頼主でチャールズの元カノのソフィア。
大叔母さまイーディス。
他にも家族構成がややこしい人達がいっぱい出てきますが、見ていくうちに把握できる感じです。
大叔母さまのイーディスが登場する場面が印象的で一気に家に引き込まれる感じです。
モグラを銃で退治しようとするパワフル伯母様。
そして、豪華なお屋敷や調度品、衣装も素敵でどの場面も絵になる素晴らしさでした。
豪華絢爛ミステリー。
何の不自由もなさそうな豪華なお屋敷に暮らす人々。なのに、それぞれが自分勝手な不満や不信に満ちていて一緒に住んでいるのに家族という感覚が薄い。
みんなが怪しい、依頼人のソフィアでさえも。
そんな中、一家の聞き込みをする頼りなさげなチャールズにアドバイスしてくれるのは小さな探偵少女ジョセフィン。
ソフィアの妹で、みんなの行動を観察して秘密のノートに書き込んでいるちょっと風変わりな女の子。
チャールズと仲良くしながら家族の情報を小出しにしたりしている。
ジョセフィンの協力のもと、調査を進めるチャールズに立ちはだかるさらなる事件が発生!
証拠らしい証拠も出てこないし、調べれば調べるほど、みんなが怪しい!
見てる方も、この人か?と考えたりしながら展開していく感じです。
仕方ないのかもしれませんが、そうゆう進み方なので、少しダレたり、何でその場面?何の為?というとこもあったりしましたが、 犯人確保に向けての展開はゾワッ!とするものがあります!
なかなかにスリリングなラストには放心です。
とにかくアガサ・クリスティって凄いなって…。
小説はより面白いはずなのでこちらも話は分かっていても読んでみようと思います!
余談ですが、なんか見たことがある女優さんだなーと思っていたら…
スカリー捜査官が!
モルダーと一緒の記憶しかない私には新鮮な驚きでした。