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キノコな世界~腐生菌と菌根菌~

キノコは菌類でカビの仲間でございます。
とりあえず内容を簡単にまとめまっす。

  • キノコ腐生菌菌根菌大きく2つに分けられる

  • 腐生菌養分を吸い取って生きる

  • 菌根菌木と助け合って生きている

どちらも地球には必要な存在。なんで?
知りたい方読んでどうぞ。
※(もっと詳しく)パートは興味のある人だけどぞ~

【腐生菌(ふせいきん)なキノコ】

カワラタケとヒラタケ(多分)

倒木などから養分を吸って生きるキノコ。
同時に腐生菌には倒木とかを分解する役割があるんですな。
養分を吸われた倒木は、軟らかくなってその他の微生物や虫に食われ、段々土になっていく。

つまり木が土に還るためには、腐生菌が必要不可欠なのです!
腐生菌の字に注目。腐る、生きるってなんか矛盾してない?って思うけど、腐生菌が木を腐らせることで、次の命が生きる役割をしているのですな。

* (もっと詳しく)褐色腐朽菌と白色腐朽菌 

腐生菌はさらに細かく、褐色腐朽菌、白色腐朽菌に分けることができる。
よく朽ちかけた木には黒っぽく(褐色)になっているものと、白っぽく(白色)なっているものを見かける。
これは、木の分解された成分によって変わるのだ。

木の主な成分3つ
・セルロース
・ヘミセルロース
・リグニン
セルロース、ヘミセルロース
が分解されると黒っぽく(褐色)に。
その後、リグニンまで分解されると白っぽくなる。

木は分解されると、木の中がシロアリに食われたように、まるで土で出来たみたいにボロッボロになる。
そんで、やわらかくボロッボロの食べやすくなった木を、色んな虫が食べに来るのです。

こんなにボロボロに

というわけで!
褐色腐朽菌と白色腐朽菌にはどんなキノコがあるかちょろっと紹介。

褐色腐朽菌(かっしょくふきゅうきん)
褐色腐朽菌に当たるキノコは、サルノコシカケ、マツオウジ等、あんまり馴染みのない奴ばかり。
杉とかヒノキとか松とか、針葉樹も分解できるので、結構どこでも見られるよ。

白色腐朽菌(はくしょくふきゅうきん)
白色腐朽菌に当たるキノコは、シイタケ、エノキ、ナメコ等、身近なものも多い。
主にコナラとか桜とか広葉樹を分解するのが得意。


【 菌根菌(きんこんきん)なキノコ】

(菌根菌の画像が入る予定)Please wait!

菌根菌は特定の木と養分を補い合って生きるキノコ。
土の中で木の根っことキノコが、糸みたいなので繋がっている。
それぞれ何をやってあげているの?

キノコがやっていること
菌糸を木の根っこにまとわせ、根っこを乾燥や病気から守る
木が自力で摂取しにくいミネラル類の吸収を助ける

木がやっていること
キノコのエネルギー源となる糖分をあげる

こういうビジネスパートナー的な関係を共生関係という。
そして、特定の木と助け合っているのもポイント。

例えば、マツタケは松と共生関係を結んでいる。
松が海岸とか明らかに乾いてそうな、真水があんまりなさそうなところで生きれるのは、実は共生しているキノコとか菌のおかげ。
まさにビジネスパートナーってやつなんですな。

ちなみに地面からダイレクトに生えているやつは菌根菌であることが多い。
(地面に埋まった落ち葉や木から生える腐生菌もいるので、一概には言えないけど)

* (もっと詳しく)共生と寄生の違い

超簡単に言うと、メリットだけあるのが共生どっちかにデメリットがあれば寄生。
詳しく書くとこんな感じ↓

  • 両方にメリットがあるwin-winな関係を「相利共生」
    例:マツとマツタケは互いに養分を補い合っている

  • 片方にメリットがあり、もう片方にメリットもデメリットも無い関係は「片利共生」
    例:コケと樹木の関係は、コケが住む場所だけ樹木に借りている

  • 片方にメリットがあり、もう片方にデメリットがある場合には「寄生」
    例:サナダムシが人のお腹に入って、勝手に養分だけ吸って生きる
    (ダイエットという意味ではメリットありと捉えられるのか?)


【 まとめ(感想)】

あー疲れた。(爆)
花とか生きている物に目を奪われがちなんだけど、地面にも静かなミクロの世界が広がっております。
個人的にはコケとかこういう白色腐朽、褐色腐朽によってわびさび的なものを感じるな―。
自然に出かけたら、ぜひ倒木も見てみてね。

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