ビジネススキルってどんなのがある?何から学ぶ?
「スキルアップしたい!」
そう思っても、
「どんなスキルがあるの?」
「何から手をつければいいの?」
「どう学べばいいの?」
などと立ち止まってしまうこと、ありませんか?
目の前の課題が明確に自覚できていれば、身に付けるべきスキルも自ずと見えてくるかもしれません。
が、そうでなければ、ビジネススキルはとても幅が広くて、何からどう学べばいいか、見極めるのは案外難しいのではないでしょうか。
この記事が、あなたのビジネススキル向上のための何かのヒントになれば幸いです。
スキルアップへの第一歩:ビジネススキルの全体像を知る
何から学ぶか、ということを考えるにあたって、まずはビジネススキルの全体像を知ることも意義があるでしょう。
ここでは、全体像を知るために、「カッツモデル」というものをご紹介します。
カッツモデル
「カッツモデル」は、1955年にアメリカの経営学者ロバート・L・カッツによって提唱されました。マネジメントの階層ごとに必要とされる主だったスキルを3つのカテゴリーに分類したもので、人材育成や組織マネジメントの指針として活用されています。
テクニカルスキル、ヒューマンスキル、コンセプチュアルスキルの三つに分けられ、それぞれのスキルは、特定の職位や役割で特に重要視されます。
◆テクニカルスキル:専門技能
まず最初のカテゴリーは「テクニカルスキル」、つまり専門技能です。
これは、業務をスムーズにこなすために必要な知識や技術のこと。
特に、スタッフ層や技術職で求められるスキルで、日々の業務効率を大きく左右します。
例えば、エクセルでデータ分析をするスキル、財務報告の作成方法といった業務知識などがこれに当たります。
これらのスキルは、業務の基本を固めるための必須アイテムです。
◆ヒューマンスキル:対人関係力
次に、「ヒューマンスキル」、すなわち人と人との関わりをスムーズにするためのスキルです。
チームメンバーやクライアント、上司といったさまざまな人々と効果的にコミュニケーションを取り、良好な関係を築くための能力で、例えば、リーダーシップや傾聴などがあります。
これらのスキルは非常に重要で、スタッフ層から経営層までの全ての役職においてバランスよく求められる能力です。
職場での人間関係をスムーズにし、チームワークを高めるために不可欠なスキルです。
◆コンセプチュアルスキル:概念化能力
最後に、「コンセプチュアルスキル」です。
これは、物事を広い視野で見る能力、つまり状況や問題を俯瞰して理解し、戦略を立てる力を指します。
組織の目標達成に向けてどのように進むべきかを考えるために必要なスキルで、問題解決、イノベーションの推進などがこれに該当します。
特に上級管理職や経営層になると、このスキルの重要性は格段に高まります。
自己分析
全体像が見えたら、次は自己分析です。
次のような質問を、自分に問いかけてみましょう。
こんな質問を自分自身に投げかけてみて、自分や職場が直面している問題をクリアするためにどのスキルが必要か、それを自分はどの程度身に付けているかを考えてみるといいでしょう。
何から学ぶべきか、ぼんやりとでも見えてきませんか?
また、自分が興味を持っているスキルにフォーカスして学びを深めるのもいいですね。
興味のある分野から学び始めることで、学習へのモチベーションを維持しやすくなります。
なお、私が、今後このnoteでお伝えしていこうと思っているスキルは、主に、テクニカルスキルやヒューマンスキルに該当するものになります。
まとめ
ビジネススキルの向上は、自己認識から始まります。
自分の現在地を知り、目指すべき方向やそのために必要なスキルについて考えてみることが第一歩かと思います。
以下のような書籍を読んでみるのもいいですね。
この本は、幅広いスキルについて網羅的・辞書的に書かれており、必要なスキルを見つける参考になるだけでなく、それぞれのスキルの概要も学ぶことができます。
(ちなみにこの本では、カッツモデルではなく、「思考系」「対人系」「組織系」「業務系」「知的生産系」という5つのカテゴリーに分類されています。)
どのように身につけていくかについては、また次の機会に書こうと思います。