三びきのこぶた は 今も元気です。

  




『三びきのこぶた』イギリス昔話 瀬田貞二 訳 山田三郎 画福音館書店 1960年初版 480円 

※福音館書店は、児童書の表紙画像:電子媒体の際の許諾は不要 
        児童書の表紙の利用ー佐賀県立図書館より

 私は 瀬田貞二さん訳のこの絵本が大好きでよく読んでいる。
 山田三郎さんの描くぶたたちは躍動感あふれている。周りの情景が淡い色彩で必要なところだけ細かく描かれている。。
 瀬田貞二さんの翻訳は、読みやすい。それは、俳句雑誌の創刊編集に携わったことから、瀬田さんの日本語の訳が、私にも馴染み深い理由だと思った。家を吹き飛ばす場面
「ふうふうの ふうで、この いえ 、ふきとばしまうぞ」


 尚、同じ出版社で 石井桃子さん翻訳の『三びきのこぶた』が出版されている。比べてみると、こちらの訳も なかなか味わい深い。
家を吹き飛ばす場面
「フッとふいて プッとふいて、このいえ、ふきたおしちゃうぞ!」
『三びきのこぶた』
石井桃子やく 太田大八 え
福音館書店 1973年 250円

この本が 現在絶版になっているか 書影は可能なのか問い合わせている。

10月1日問い合わせに対して 
10月2日返答届く。
お問い合わせの件ですが、絶版ではなく、品切重版未定です。
そのため現在、出版されていません。
以下の書名、著者名、出版社名を明示していただければ
表紙を掲載していただいて問題ありません。
https://www.fukuinkan.co.jp/copyright.html

『三びきのこぶた』 石井桃子 訳 太田大八 絵 福音館書店株式会社 福音館書店 営業推進部 ライツ事業課高橋秀彰

参考文献

ジョセフ・ジェイコブス(1854-1916)編集・再話」
『English Fairy Takes』 1984年
ジョセフは大英博物館の記録から再話した。
・イギリスじゅうの子どもにわかるように方言を考慮した
・自分の子どもが退屈なところは省略した。
その結果 ジョゼフは 昔話を子どもの文学として定着させた。
元の形から離れるほど 力強さを失うことに留意必要だ

『イギリスとアイルランドの昔話』
石井桃子 編・訳 J・D・バトン 画
福音館書店  1981年
あとがき から


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