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これもひどい!!!在留資格失った外国籍児童を小学校除籍に さいたま市教委
「さいたま市教育委員会は公立小学校に通っていた在留資格を失ったトルコ国籍の児童について、除籍していたことを明らかにしました。
市側は、外国人の子どもは在留資格がなくても義務教育を受けさせるよう求める国の通知について認識不足があったとして児童が再び学校に通えるよう対応するとしています。」
「さいたま市教育委員会や支援団体によりますと、市内の公立小学校に通っていた小学6年生のトルコ国籍の女子児童について、去年7月に在留資格を失ったあと、9月に学校から除籍され、その後、学校に通っていません。
国は外国人の子どもの就学機会を確保しようと、在留資格がなくても、居住地が確認できれば、義務教育を受けさせるよう自治体に通知しています。
しかし、さいたま市教育委員会によりますと、市側は居住地については確認したものの、さらに児童側に日本に住む意思を示す書類の提出を求め、それがなかったため除籍したということです。」
良く問題になりますが、保護者が希望すれば、外国人児童・生徒は義務教育の就学が免除されます。すなわち、日本国民ではない(外国人である)ので、その保護者に対して、「(義務)教育を受けさせる義務」を課すことはできない。ただし、すべとの子どもは「教育を受ける権利」を有するので、小中学校(特別支援学校を含む)での教育を希望する児童生徒に対しては、義務教育の機会を提供しなければならないという考え方です。
国という権力を有する統治機関として、義務違反に対する実行力行使には慎重に、一方、権利を守るための権力行使には積極的にというところでしょうか。
参考:文部科学省の通知
「我が国においては、外国人の子の保護者に対する就学義務はありませんが、公立の義務教育諸学校へ就学を希望する場合には、国際人権規約等も踏まえ、その子を日本人児童生徒と同様に無償で受け入れているところです。」出典:文部科学省「外国人の子等の就学に関する手続について」より
このような市町村教育委員会の理解不足は以前にも発生しています。