「逆境」だからこそ学べる
「グリフィンの祈り」 作者不詳 アメリカの病院の壁にあり
(ベトナム戦争の帰還兵が書きつけたもの と言われています)
大きなことを成し遂げるために、力を与えてほしいと神にもとめたのに、
謙虚さを学ぶようにと、弱さを授かった
偉大なことができるように健康を求めたのに、
より良きことをするようにと、病気をたまわった
幸せになろうと、富を求めたのに、
賢明であるようにと、貧困を授かった
世の人の賞賛を得ようとして、成功を求めたのに、
得意にならないようにと、失敗を授かった
人生を享受しようとしてあらゆるものを求めたのに、
あらゆることを喜べるようにと、命を授かった
求めたものはひとつとして、与えられなかったが、
願いはすべて聞きとどけられた
神の意にそわぬ者であるにもかかわらず、
心の中の言い表せない祈りは、すべて叶えられた
私は最も豊かに祝福されたのだ
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できたら、何でも自分の思い通りにしたい。
成功したい。
すぐにいい結果を受け取りたい。
・・・いろいろと求めてしましますが、調子のいい時は、あまり自分のことを振り返りません。
かすかに芽を出しているトラブルの種やほころびに気づきません。
つまづいたり、ネガティブな出来事に遭遇した時ほど、「本当の自分の姿」が見えてきます。
病気になったり、体が思うように動けなくなったりした時ほど、健康のありがたみが分かる。いかに自分を大切にしていなかったか身に染みる。体が動けるうちに、やりたいことをやっておかないと後悔すると思い至る。
めちゃくちゃおなかがすいた時ほど、食べ物の美味しさを感じる。
日頃、いかに自分が味わって食べていなかったか分かる。
負けた時ほど、運で勝って見過ごしていた自分の課題が見える。
自分の失敗が浮き彫りになってくる。
「幸せって何だろう・・・」と疑問に思えた時ほど、今、目の前のことに夢中になれていない自分を発見できる。本当に好きなこと、わくわくしていることに熱中していると、「幸せかどうか」考えもしない。
かつて、国民教育の父と呼ばれた森信三先生は言いました。
逆境は神の恩寵的試練なり
できれば、「嫌だな」と思えることは避けたいのが人情ですが、自分の受け止め方次第で「意味」は大きく変わります。ネガティブな出来事、逆境の時こそ、できれば「自分を磨くチャンス」「新しい自分に出会うきっかけ」ととらえたいです。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです