優劣のかなたで 矢崎節夫さんのお話から
過日、金子みすゞさんの全作品を発掘し、編纂されたことでも有名な矢崎節夫さんの講演を聞く機会がありました。お人柄を表すような、柔らかい口調とやさしい言葉遣いが印象的で、聴いていて、心もほっこりする感じがしました。
お話の内容も、その時は、スーッと耳に入ってくる感じでしたが、あとからだんだんと心に染みてくる内容ばかりでした。
お話の、一番の土台となっていると感じたのは、「あなたはあなたのままでいい。ありのままを認めて」と感じました。
自己肯定感が低くなるのは、周りの期待に応えようと、他人を気にしすぎるところがあるからかもしれません。期待に応えられない、その人の役に立てないと感じると落ち込みます。
しかし、存在しているだけで、何かしら、誰かしらの役に立っています。影響を与えています。私自身が経験する事は、たとえどんな有名な人でも、同じことは経験できないと肚から実感していたら、人と比べて、悩むことも減ります。
優劣のかなたで、自分自身の経験を味わい、ひたりきっていれば、私と周りの境界もなくなっていきます。違っているようで、同じ部分が見えてきます。
「みんなちがって、みんないい」。
皆様の心にのこる一言・学びがあれば幸いです